ロシアは「ドンバス特別地位法案」の文言変更を要求している=TCG参加者

ロシアは「ドンバス特別地位法案」の文言変更を要求している=TCG参加者

ウクルインフォルム
ロシア、ウクライナ、欧州安保協力機構(OSCE)からなるドンバス情勢解決を協議する三者コンタクト・グループ(TCG)にて、ロシア側は、ドンバス特別地位法案の前文の削減を要求している。

TCGにてウクライナ代表団に加わるデニス・カザンシキー記者がフェイスブック・アカウントにて伝えた

カザンシキー氏は、「ロシア側とのドンバス特別地位法議論の際、前文に関してまたしてもコンセンサスが得られなかった。他の本質的な条項の話ではないし、それら本質的条項で原則合意ができるとは考えにくい…。(中略)ロシア側は、前文の削減を、つまり前文から国内避難民の(居住地への)帰還と再統合に関する部分の削除を要求している」と伝えた。

同氏は、具体的にロシアが削除を求めている文言が「可能な限り速やかな情勢平常化、法秩序や国民の憲法上権利・自由、法人の権利・法的利益の回復のための条件作りを目的とした、強制退去元の恒常的居住地への住民の帰還と再統合、及び、ドネツィク・ルハンシク両州の自治体の生活活動の回復、両州の発展のための条件創出」であると説明した。

同氏は、「つまり、ロシア連邦とロシア戦闘員たちは、実質的に150万人の避難民たちを文言でもって排除することを要求しているのだ。その理由は明白だ。彼らは、私たち(編集注:カザンシキー氏は被占領地出身の国内避難民)が存在するという事実を恐れているからだ。なぜなら、私たちの存在が、彼らのプロパガンダ的イメージを損なわせているからだ。彼らは、最初から『DPR・LPR』を一切認めてこなかった親ウクライナ的住民が帰還してくることを恐れているのだ」と発言した。

カザンシキー氏はまた、自身はドネツィク・ルハンシク両州一部地域にて避難民が失った資産についての補償に関して追加条項を法案に書き込むことを提案していると伝えた。同氏は、「支払いを行うのは、もちろん、資産奪取に加わった者、法律を守った国民に損害をもたらした者たちでなければならない。近々本件について議論が行なわれる」と書き込んだ。

更に、同氏は、自身がTCGに参加してからこれまで数回の会合に参加したとし、これまでにはっきりわかったことがあるとし、「このプロセスに対し、あらゆる手段でブレーキをかけ、袋小路に追いやっているのは、ロシア側である」と断言した。同氏は、「ウクライナが出すほぼ全ての提案を、ロシアやロシアの子分たちが受け入れず、ブロックしている」と説明した。

なお、7月8日、TCGのビデオ会合が開催されていた。


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