ゼレンシキー大統領、メルケル独首相と電話会談 パリ会合の合意を協議

ゼレンシキー大統領、メルケル独首相と電話会談 パリ会合の合意を協議

ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は5日、メルケル独首相と電話会談を行い、昨年12月のパリでのノルマンディ4国(独仏宇露)首脳会談での合意の履行状況について協議した。

大統領府広報室が伝えた

発表によれば、両首脳は、ドンバス地方の平和回復問題を議論し、特に、6月2日のウクライナ代表団のベルリン実務訪問の総括を行なった。両者は、ウクライナ側とドイツ側に、平和的情勢解決の重要アプローチに関して高いレベルの相互理解があることを指摘し、外交的手段での解決に代替はないことを強調した。

ゼレンシキー大統領は、「私たちはオープンであり、前進する準備がある。被拘束者の確認のために被占領地への国際赤十字委員会(ICRC)のアクセスを保証することが極めて重要だ。また、監視を行うために、欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)がアクセスすることも重要である(編集注:新型コロナウイルス感染拡大後、武装集団側によるSMMの被占領地に対するアクセス妨害が続いている)。私たちは、新たな(兵力等)引き離し地点も定めたい」と発言した。また、大統領は、「昨年パリで達成した合意の効果的履行により、ベルリンでの次期首脳会談開催への道を開かねばならない」と指摘した。

メルケル独首相は、ウクライナが主導した三者コンタクト・グループ(TCG)の再編を支持すると発言した。

また、ゼレンシキー大統領は、メルケル首相に対して、現在のドンバス治安情勢を報告した上で、国際パートナーたちが特に注意を向ける必要がある問題を説明した。

両者は、新型コロナウイルス感染の世界的流行に関する協力や金融・経済関係をはじめとする、二国間の議題についても協議した。

ゼレンシキー大統領は、ウクライナの領土一体性が完全に回復されるまで、G7のフォーマットの変更は不可能であるとする、ドイツの明確かつ一貫した立場につき謝意を伝えた。

その他、ゼレンシキー大統領は、自身のツイッター・アカウントにて、「アンゲラ・メルケル氏は、ウクライナの真の友人だ。電話会談にて、私たちは、パリにてノルマンディ4国首脳会談にて達成された全ての合意が着実に履行されなければならないことを確認した。それらの効果的履行がベルリンでの首脳会談への道を作ることになる」と書き込んだ。

加えて、同日、アンドリー・メリニク駐独ウクライナ大使は、自身のツイッター・アカウントにて、ゼレンシキー氏の大統領就任後、同大統領とメルケル独首相の対話は今回の電話会談で11回目になると指摘し、メルケル氏がこれほど頻繁に対話をする外国首脳は他にいないと書き込んだ

これに先立ち、6月2日、クレーバ外相率いるウクライナ代表団がベルリンを訪問し、ドンバス情勢や経済協力などにつきドイツ側と協議を行なっていた。


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