ゼレンシキー大統領、新型コロナ拡散問題で国民へ呼びかけ
大統領府が動画を公開した。
大統領は、閣僚会議(内閣)によりウクライナ全土に「非常状況」体制が施行されたことを喚起しつつ、「同体制は、ウクライナ国民の健康のための重要な決定だ。また、非常事態宣言と混同すべきではない」と説明した。
大統領は、非常状況は、全ての政権機関の業務を統合する一時的法的体制であり、非常事態宣言と異なり、憲法の定める国民の権利を制限するものではないと説明した。
大統領はまた、同日、韓国から10万のCovid-19検査システムが、中国から防護服やテスト、マスク、人工呼吸器が届くことを伝え、ウクライナ各州にこれらが送られると伝えた。
その他、大統領は、病院の「VIP専用ルーム」なるものがある問題を解決するよう首相に指示したと述べ、ウクライナはもうソ連的ではなく、「中央委員会委員」専用ルームのようなものは今後存在させないと発言し、どんな政治家もビジネスマンも、国営病院にも民間病院にも一般のウクライナ人と同じ条件とすることを約束した。大統領は、「あなたたちは、28年あなた方がこの国に作り上げてきた病室、病院に入院するのだ。もしかしたら、そこで、スイスやイスラエルのような治療ができないことに気がつくことになるかもしれない。完全に全員に対して平等な条件となる。例外は、国家幹部にもない。大統領も、首相も、最高会議議長も同じだ」と発言した。
同時に大統領は、最高会議議員に対して、経済関連法案の採択が必要であり、最高会議会合を欠席しないよう呼びかけた。
加えて、大統領は、27日夜に全ての国境が封鎖されることを喚起し、それまでに帰国できなかった者は各地のウクライナ外交官が現地のCovid-19感染状況を考慮しながら対応を決めていくことになると伝えた。また大統領は、政権は、これまでに8万人以上のウクライナ国民を飛行機、電車、バスでウクライナへ帰国させてきたことを喚起した。
大統領はまた、新型コロナウイルス対策に関わる医療機関従事者の補償を軍人並みに引き上げる措置を主導すると伝えた。
大統領は、「コロナウイルスと対抗する医療従事者の給与増額、時間給導入の決定が採択されている。物品保障をウクライナ軍人レベルに引き上げるという課題もある。今、ウクライナの医師たちは、民族全体の健康の保護のために闘う『サイボーグ』なのだ」と明言した。
大統領は、ウクライナの医師たちは毎日中国武漢の医師と定期協議を行い、経験を学んでいると伝えた。
加えて大統領は、国境警備隊員、軍人、外交官、警察官、国家警護隊員などの活動にも注意を向け、新型コロナウイルス対策につき「これは共通の闘いなのだ」と強調した。
写真:大統領府