本年秋に被占領地で公正な選挙を実施することは不可能=クリムキン前外相
ウクルインフォルム
パウロ・クリムキン前外相は、今年10月にドンバス地方非政府管理地域にて、ウクライナ国内法の要件を全て満たす地方選挙を行なうことは不可能であるとの確信を示した。
クリムキン前外相がグラフコム通信へのインタビューの際に発言した。
前外相は、「はっきりとわかっていることは、10月にその他のウクライナの地域と同時に、ドンバスにて自由で公正な選挙を実施することは、全くもって不可能だということだ」と発言した。
前外相は、10月にドンバス地方で地方選挙を行なう場合、投票日の60日前となる8月末に選挙運動期間が開始されるため、8月上旬には被占領下ドンバスを欧州安保協力機構(OSCE)の選挙監視ミッションが訪れなければならず、そのミッションが現地にて、非武装化や国境管理、治安状況などを確認しなければならないと指摘した。
その上で、前外相は、「つまり、7月までには全てが実行されていないといけないということだ。5か月後にドンバスにて全てが物語りのように一変し、そこが安全になるなど信じられますか?そこで自由に活動したり、起きていることを書いたりできるようになると思えますか?つまり、私が、ドネツィク市長に立候補できるようになるということだ。登録を全て変更し、ウクライナ中央選管が選挙を組織できるようになると信じられますか?ウクライナ国内法に記載されている当然の手続きでいけば、例えある種の特殊性を加味したところで、それは不可能である」と発言した。