1月だけで露攻撃により11名のウクライナ軍人死亡=プリスタイコ外相
ウクルインフォルム
ウクライナ東部のロシア勢力による停戦違反件数は減少していない。
20日、ヴァディム・プリスタイコ外相が国連総会における「ウクライナ被占領地状況」を議題とする会合の際に発言した。ウクルインフォルム特派員が伝えた。
外相は、「ロシア勢力による停戦違反件数は減少しておらず、それにより人命が更に失われており、インフラが破壊されている。また、占領国は、いまだに欧州安保協力機構(OSCE)特別監視団(SMM)の被占領地全域への障害ないアクセスを保障する準備を示していない」と発言した。
外相はまた、ドンバス地方の完全な停戦はこれまで20回宣言されたことを喚起し、「ウクライナはそれを遵守しているが、他方でロシア勢力とその被保護者たちは、砲撃・進攻を繰り返している。2020年1月だけで、ロシア軍攻撃により、ウクライナ軍人が11名死亡、33名負傷した。これは2019年1月の数字より多い」と説明した。
加えて外相は、ゼレンシキー大統領が拘束されるウクライナ人を帰還させるために努力をしていると強調し、パリにおけるノルマンディ4国首脳会談の重要な結果となったのが相互の被拘束者交換であると指摘した。その上で、外相は、「今、私たちは、次の交換のための作業を集中的に行っており、それが近く実現し、数百人が家に帰れるようになることを期待している」と発言した。