プーチン露大統領はメルケル独首相に、ガスの宇領通過を約束した=独外相
19日、マース独外相がキーウ(キエフ)にてプリスタイコ外相との記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
マース外相は、「私は、『ノルマンディ・フォーマット』会合の際に、誰がどんな問題を提起するのかを述べることはできない。私たちにとって、それ(編集注:ロシア産ガスのウクライナ領通過)は、非常に重要なテーマだ。ドイツ首相は、何か月も前に、プーチン大統領に対して、ウクライナ領を通じた(編集注:ノルド・ストリーム2の)代替の実現は自身にとって非常に重要なテーマであると非常に明確に伝えている。プーチン大統領は、彼女にいくつかの約束をしており、私たちは今、ガス輸送を組織立ったものとする約束の実現の時期にある」と発言した。
外相は、解決しなければならない問題はまだたくさんあると発言した。
その上で、外相は、「しかし、私は、約束されたことは履行できると楽観的に見ているし、その点には、欧州のものを含めた支持がある。そのため、私は、ウクライナを通じた代替的ガス輸送は将来もあると楽観視している」と述べた。
なお、現在のロシア・ガスプロム社とウクライナ・ナフトガス社の間のロシア発ガスのウクライナ領を通じた欧州への輸送契約は、2019年12月31日に終了する。
18日、ガスプロム社は、ナフトガス社に対して、ウクライナ領を通る欧州へのガス輸送に関し、現行契約の延長、あるいは、2020年までの欧州のガス需要を考慮した1年間の新契約締結に関する正式提案を送付した。同提案には、現行契約延長あるいは新契約締結の必須条件として、国際仲裁裁判所へのあらゆる提訴の相互撤回、全ての裁判審議の停止が入っている。
これに対して、オールジェリ・エネルギー・環境保護相は、ガスプロム社の提案はウクライナにとって受け入れられないものだと発言している。