ウクライナは戦争終結のためであっても受け入れられない妥協はしない=プリスタイコ外相
3日、プリスタイコ外相が、ベルリンにて8時間に及び実施された独仏宇露4国(ノルマンディ・フォーマット)の首脳外政担当補佐官級会合後の記者会見で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
外相は、ウクライナは年内までに戦争を終結させようと思っていることを明かした。
同時に、外相は、ウクライナ政権は受け入れられない妥協をするつもりはなく、全ての合意は社会に提示していくと説明した。
外相は、「(今回の会合では)事前合意のない、どのような苦しい妥協も行われていない。私たちが行わなければならない痛みを伴う妥協は、2014年に始まる決定(編集注:ミンスク諸合意)である」と発言した。
外相は、もしウクライナが最初から力で問題を解決することができたのなら、これまでに問題は全て解決しているだろうし、「私たちは現在のような状況にないだろう」と発言した。外相は、しかし、ウクライナは責任ある国家として、2014年に首脳たちが下した決定を履行しているのだと説明した。
外相は、「私たちは、戦争を終わらせたいのであり、ゼレンシキー大統領は繰り返し、更に5年間、経済的・財政的に、現在の状況にあり続けることはあってはならない、兵たちを失わないようにしなければならないと述べている」と指摘した。
また、外相は、「戦争は、私たちを深刻に抑制し続け、人々を殺し続けている。1万4000人が亡くなり、数百万人が避難している。私たちは、少なくとも20%の潜在力、7%の領土を盗まれたのだ。私たちは、この問題を解決しなければならない。それは、私たちがこの問題を明日解決できるということではない。ゼレンシキー大統領は、最終的決定を下すために時間を与えた。その時間とは、およそ2019年末までだ」と強調した。
その上で、プリスタイコ外相は、ウクライナがノルマンディ・フォーマットを活用できないのであれば、別の可能性を模索していくと補足した。