ゼレンシキー新大統領、ドンバスの平和のためなら大統領職を失う覚悟すらあると発言

ゼレンシキー新大統領、ドンバスの平和のためなら大統領職を失う覚悟すらあると発言

ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー新大統領は、ウクライナ東部ドンバス地方における停戦のために困難な決定を採択する準備があるし、職を失う覚悟すらあると発言した。

20日、ゼレンシキー新大統領が最高会議での大統領就任演説にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー新大統領は、「私たちの最初の課題は、ドンバス地方の停戦である。私は、『停戦のために何をする準備があるか』とよく聞かれる。おかしな質問である。あなたたちウクライナ人は、自分に近しい人々の命のために、何をする準備があるだろうか。明言できる。私たちの英雄をこれ以上死なせないために、私は、あらゆることを行う準備がある。私は、困難な決定を下すことを決して恐れない。私は、自らの人気と支持を失う準備がある。必要となり、私たちの領土が失われることなく平和が達成されるならば、私は迷うことなく自らの職を失う準備がある」と発言した。

新大統領は、歴史は不正義だと述べつつ、「私たちが戦争を始めたのではない。しかし、私たちはこの戦争を終わらせなければならない。私たちは対話の準備がある。しかし(編集注:ここで演説をロシア語に切り替え)私は、全てのウクライナ人人質の帰還がその対話の最初の一歩となるのだと確信している」と発言した。

新大統領は、「失われた土地の回復」という表現は正しくないと指摘し、「法的には今でも私たちのものは、失いようがないのだ」と発言した。

そして、新大統領は、「クリミアもドンバスもウクライナの大地であり、そこで私たちは領土だけでなく、最も重要な、『人』を失ったのだ。(編集注:再び演説をロシア語に切り替え)私は、人々が私たちのことを聞いていると確信している。今日、私たちは、彼らの自覚を取り戻さなければならないのだ。私たちは、彼らの自覚を失ったのだ。この数年、政権は、人々が自らをウクライナ人だと感じるためのことを何もしなかった。彼らは他人ではない。彼らは、私たちと同じ、ウクライナ人なのだ」と強調した。


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