ライチャークOSCE議長「ウクライナ問題はOSCEの優先課題」
ウクルインフォルム
ウクライナを訪問した欧州安全保障協力機構(OSCE)の新議長であるライチャーク・スロバキア外相は、ドンバス情勢の平和的解決、クリミア・アゾフ海問題はOSCEの優先課題であり続けると発言した。
15日、同外相がフロイスマン首相と会談した際に発言した。ウクライナ政府ポータルサイトが公表した。
ライチャーク外相は、「ウクライナを訪問できうれしい。今回の訪問は、二国間関係にとって、そしてOSCE議長国の文脈において、重要である。ウクライナ問題は優先課題である」と発言し、ウクライナの安全は欧州全体の安全保障メカニズムの重要要素であると指摘した。
これに対し、フロイスマン首相は、今日、ウクライナ情勢を独立してみることはできず、欧州全体レベルの問題と密接に結びつくものであると指摘し、「ドンバス、クリミアだけでなく、アゾフ海問題が恒常的に取り上げられている。現在起こっていることは、国際社会の然るべき対応を要するものである。アゾフ海で起きているのは、這い迫る占領行為であり、世界の適切な対応が必要である」と発言した。
その上で、同首相は、侵略国に対する圧力の強化、そして、捕虜となっているウクライナ海軍軍人を帰還させるための強制力が必要であると述べた。
また、ウクライナ・スロバキア経済関係についても協議された。両者は、過去10か月で二国間貿易は、10億ドルを突破したことを指摘した。
なお、スロバキアは1月よりOSCEの議長国となっている。キーウ(キエフ)は、OSCE議長となるライチャーク外相が最初に訪問する欧州の首都の一つとなった。