クリミア「裁判所」、露拘束のウクライナ海軍軍人24名中20名の控訴を棄却
ウクルインフォルム
26日、クリミアのいわゆる「最高裁判所」は、ロシアが拘束したウクライナ海軍軍人24名のうち20名の逮捕判決を不服とする控訴に対し、逮捕期間を1日短縮する以外は、第一審の判決を維持した。
同日、人権保護団体「クリミアのプロセス」がフェイスブック上で伝えた。
発表には、「12月26日、クリミア最高裁判所において、ウクライナ海軍軍人の最後の5人、小型砲艦『ニコポリ』の指揮官ボフダン・ニビリツャ、タグボード『ヤニ・カプ』の指揮官オレフ・メリニチューク、ウクライナ海軍歩兵大隊隊長デニス・フリツェンコ、水兵オレフ・セミドツィキーとユーリー・ベズヤジチニーの控訴が審議された。彼らの控訴に対する決定は、他の人物のこれまでの控訴の時と同様で、逮捕期間を1月25日から1月24日までに短縮するだけであり、その他は棄却された」と書かれている。
同団体によれば、この「裁判所」は、このウクライナ海軍軍人がジュネーヴ条約にのっとれば捕虜であり、そのため彼らの拘置所拘禁は禁止されるという弁護団の主張を認めなかったとのこと。
なお、今回のクリミア「最高裁判所」の決定により、これまで24人中20人のウクライナ海軍軍人の控訴が棄却されたことになる。
「クリミアのプロセス」によれば、残りの4人の控訴は裁判所に届いていないとのことであり、具体的には「砲撃により負傷したアンドリー・エイデル、アンドリー・アルテメンコ、ヴァシーリ・ソローカの3名と、『ヤニ・カプ』の上級水兵ヴォロディーミル・テレシチェンコであり、彼らの弁護士が控訴しなかった」と伝えた。