OSCE特別代表:ミンスクでは人道面でのドンバス地方の地雷除去が議論された
17日、TCG欧州安全保障協力機構(OSCE)特別代表のマーティン・サイディック氏が発表した。
サイディックOSCE特別代表は、治安問題作業部会の作業について、「作業部会は、停戦体制を長く持続可能にするための追加的方策、兵力・機器撤収問題、人道的地雷除去の実質的実施問題について議論した」と述べた。
また、同特別代表は、最近、停戦違反件数が著しく増加しており、そのせいで民間人犠牲者が増えていることを強調し、「おそらく、先週、ルハンシク州一部地域(ORLO)で亡くなった二人の女性、母子の死については、知っているであろう。このことに関係し、私は、今一度、全ての関係者に対し、事態の発展を招かず、抑制を発揮するよう呼びかける」と発言した。
また、サイディック特別代表は、経済問題作業部会の関心の中心は、「カルボニト」と「ドンバスの水」のシステムへの水供給であり、特に、アウジーウカ産業地区の南ドンバス水道管の修復作業実施に向けた行動であったと述べた。
同特別代表は、人道問題作業部会が拘束者交換と行方不明者捜索に関係する議論を続けたこと、また、衝突ラインを通過検問地点を通って越境する際の条件を緩和する可能性についても協議したと説明した。
そして、政治問題作業部会については、同特別代表は、シュタインマイヤー・フォーミュラ履行のような、皆が知る項目に関する作業を継続したと述べた。
加えて、サイディックOSCE特別代表は、10月初頭にウクライナではドネツィク・ルハンシク両州一部地域の特別地位法の効力が延長されたことを喚起し、「私は、ウクライナがミンスク諸合意と平和的紛争解決にコミットしていることを示すこの事実を歓迎する」と発言した。
また、サイディック特別代表は、OSCEウクライナ特別監視団の第一副団長であるアレクサンドル・フーグ氏が10月いっぱいで離職するため、TCG会合への参加は今回が最後になることを指摘し、TCG参加者を代表してフーグ第一副団長への感謝を表明した。