三者コンタクト・グループ、次回会合は9月19日
ウクルインフォルム
ドンバス地方情勢を協議する三者コンタクト・グループ(TCG)の次回会合は、9月19日となる。
5日、マーティン・サイディクTCG・OSCE(欧州安全保障協力機構)特別代表が発表した。BELTA通信が伝えた(編集注:三者コンタクト・グループ(TCG)は、ウクライナ、OSCE、ロシアの3者からなるグループ。ミンスクで開かれるTCG本会合と下部組織の4つの作業部会にはドネツィク・ルハンシク両州一部地域代表者(「DPR/LPR」)も出席する)。
また、5日のTCG会合の人道問題作業部会では、紛争地域の衝突ライン両側をトニー・フリッシュOSCE調整官が訪問するための準備に協議が集中した。同訪問は、9月6日から12日にかけて行われる。フリッシュ調整官は、拘束者と面会し、拘束条件を確認する。
経済問題作業部会は、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域(ORDLO)でのVodafoneウクライナの携帯通信の復旧と質の改善の作業について協議を継続。また、年金支払や水供給に関係する喫緊の問題について協議した。
政治問題作業部会では、シュタインマイヤー・フォーミュラの履行、特赦問題、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域地方選挙の手順の議論に注意が集まった。
以前の報道によれば、ヘラシチェンコ最高会議第一副議長(TCG人道問題作業部会ウクライナ代表)が、同日のミンスクでのTCG会合でORDLO代表者がザハルチェンコ「DPR首長」の死にちなんで、「1分間の黙祷」を提案するという挑発行為をしようとしたと発言していた。その際、ウクライナ側は、協議の場を一度去り、その後、席に戻ると、ロシアの侵略で亡くなったウクライナ国民への追悼を行ったとのこと。