ジョン・ハープスト・アトランティック・カウンシル・ユーラシア・センター所長
ウクライナは、大統領選挙の結果如何にかかわらず、改革・西側路線を継続する
02.04.2019 16:01

「現職大統領のペトロ・ポロシェンコ候補と有名俳優のヴォロディーミル・ゼレンシキー候補が大統領選挙の決選投票に進むことが明白となっている。同時に、どちらの候補が大統領のポストを勝ち取ろうと、ウクライナは改革路線・西側路線を続けるであろう。」

このような考えを、元駐ウクライナ米国大使であり、現在アメリカのシンクタンク「アトランティック・カウンシル」のユーラシア・センター所長である、ジョン・ハープスト氏がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した。このインタビューは、ウクライナ大統領選挙の投票日の翌日に行われた。大統領選挙第一回投票の結果は、ワシントンの特別会議で議論されている。


両候補に良いチャンスがある

ウクライナ大統領選挙の第一回投票の後、得票率で大きな差のある二人の候補者が残りました。あなたの評価では、彼らにはどのようなチャンスがあると思いますか。彼らは、勝利のために何をしなければならないでしょうか。

私は、両候補ともに勝利に向けた良いチャンスがあると思っています。私は、決選投票の結果が第一回投票の結果と似たものになるとは思いません。

両候補者は、勝利のために何に集中すべきだと思いますか。

彼らは、自らの長所と相手の短所に集中すべきでしょう。ゼレンシキー候補の主なテーマは「汚職との闘い」で、ポロシェンコ候補は「国家安全保障」ですね。

わかりました。仮にポロシェンコ候補が勝つと予想した場合、現在のウクライナの政策の継続するでしょうか。秋には最高会議(国会)選挙がありますが、現在の議会構成は変わるでしょう。

私は、ポロシェンコ氏は、非常に能力のある政治家だと思っています。彼は、ウクライナの選挙後の政治的力関係に応じて、自らの政治路線を形成していくでしょう。もしポロシェンコ氏が勝利するならば、です。今のところ、どうなるかわかりません。

ポロシェンコ候補が勝つ場合、ロシアのドンバス地方の軍事圧力の継続、紛争の凍結の試みがあるのでしょうか。

ロシアが紛争を凍結することはないでしょう。彼らは低度の紛争を維持していくと思います。そして、クレムリンがそのような政策ではうまくいかないと認識するまで、その状態が続くでしょう。彼らは、あるときそれを理解するでしょうが、しかし、最高会議選挙までは何も起こらないでしょう。

クレムリンのゼレンシキー候補挑発の可能性

逆の質問です。ゼレンシキー候補が選挙に勝つ場合、何が起こり得るでしょうか。

唯一私があり得ると思うのは、クレムリンがゼレンシキー氏を試すために何かしらの挑発行為を行うことです。

現在、ゼレンシキー氏と、ポロシェンコ大統領の直接の対抗者である大富豪(オリガルヒ)のイーホル・コロモイシキー氏の密接な繋がりに関する話が多く聞かれます。

そうですね。

ゼレンシキー候補が勝った場合、その勝利はウクライナにとって何を意味するでしょうか。

わかりません。しかし、一つ明らかなのは、ゼレンシキー候補が大統領選で勝った場合、彼がコロモイシキー氏の利益に奉仕する人物だとみなされるということです。それは彼らの大統領としての立場を著しく弱めます。

現在、ポロシェンコ大統領は、ゼレンシキー候補はコロモイシキー氏の操り人形だと述べています。あなたはこれについてどう思いますか。

私には、そのような予想をする根拠がありません。

決選投票に向けて、気をつけるべきロシアの行動

ウクライナの選挙にロシアが介入しようとしていることが知られています。

そうですね。

あなたの考えでは、ウクライナ大統領選の決選投票に向けたロシアの主な利益とは何でしょうか。

ロシアはウクライナが不安定になってほしいと考えているのだと思います。ロシアがポロシェンコ大統領の再選を欲していないことはわかっていますが、ロシアがゼレンシキーについてどう思っているのかは不明です。しかし、間違いなく、彼らは決選投票の不安定化の試みをしてくるでしょう。例えば、中央選挙管理委員会へのハッカー攻撃などの手段で。

ロシアは、どちらの候補の勝利の方が都合がいいと思っているでしょうか。

私にはその質問への答えはありません。もちろん、彼らはポロシェンコ氏を気に入っていないでしょうが、しかし、ゼレンシキー氏に関してどのような考えを抱いているか、私は知りません。

ウクライナの路線は変わらないだろう

今日、あなたは、選挙結果にかかわらず、ウクライナの路線は継続されるであろうと発言していましたね。

ええ、私はそう確信しています。改革は継続されると思います。そして、西へ向かう路線の継続も見られると思っています。いうまでもなく、いくらかの点で変化も生じうるでしょう。しかし、基本的路線は、変わらないと思います。

ヤロスラウ・ドウホポル、ワシントン

、ワシントン

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