2018年のウクライナの非公式経済、GDPの47.2%=分析
ウクルインフォルム
2018年のウクライナの非公式経済(シャドーエコノミー)は、GDP全体の47.2%を占め、2017年の46.8%から若干増加していたことがわかった。
キーウ(キエフ)国際社会学研究所の研究結果に記されている。
発表には、「2018年の非公式経済は、GDP全体の47.2%。2017年は、46.8%であった」と書かれている。
非公式経済の割合が最も大きい分野は、小売と建設であり、全体の50%以上が非公式経済となっていると書かれている。他方で、この2分野では、その他の分野と異なり、2018年は前年に比べて非公式経済の割合が減少している。
なお、非公式経済を構成する脱税の種類は主に、収益の隠蔽、実際の従業員数の隠蔽、実際に支払われている給与の総額の隠蔽(封筒による給与の手渡し)の3つであると説明されている。2018年も2017年もこのうちの「収益の隠蔽」の割合が最も多く、2018年は非公式経済全体の56.7%、2017年は60.2%であったと指摘されている。
同分析は、キーウ国際社会学研究所が、欧州委員会が「HORIZON2020」プログラムを通じて資金提供を行っているSHADOWプロジェクトの一環で、2019年に実施したものとのこと。
実施期間は、2019年3~5月。実施手法は、クリミアと被占領下ドネツィク・ルハンシク両州を除くウクライナ全土で、800人の企業所有者、運営者、トップマネージャーへのランダム選出による電話質問。企業の分野と規模は様々なものがカバーされているとのこと。
写真:© DonPomidor / Depositphotos