オレクサンドル・シルシキー・ウクライナ軍総司令官
ロシアに勝利する条件は団結とウクライナの力
29.03.2024 09:22

オレクサンドル・シルシキー氏は、今年2月にウクライナ大統領令によって軍総司令官職に任命された人物だ。その任命は、その後の軍司令部の変更、ウクライナ軍のアウジーウカからの撤退、ロシア侵略者の長期攻勢、ウクライナによる戦略的防衛への移行の発表とともに、ウクライナ内外の大きな注意の的となった。また、西側同盟国・同志国の間では、ウクライナが陣地や継戦能力を失っているとの懸念が聞かれ始めている。それらの評価がどの程度根拠があるものなのか、戦場での実際の状況はどのようなものなのか、そしてウクライナ軍の新しい戦略はどのようなものかにつき、シルシキー・ウクライナ軍総司令官自らがウクルインフォルムに語った。

聞き手:ドミトロー・シュクルコ

写真:オレクシー・ボボウニコウ、ウクライナ軍市民連絡局、ロマン・チョプ、作戦戦術部部隊群「ソレダール」


シルシキー総司令官、前線からは、不穏なニュースが入り続けています。敵は、ウクライナの陣地に圧力をかけ続け、クプヤンシク方面とリマンに攻勢をかけようとしており、ヤンピリとシヴェルシクにとっての脅威も生み出しています。アウジーウカ方面の状況も苦しいままです。私たちは、それぞれの行動が敵に大きな出血をもたらしているのは知っていますが、しかし…、一体何が起きているのでしょうか? 軍には、そのような敵の進軍を止めるだけのリソースと能力があるのでしょうか?

前線の状況は確かに困難です。しかし、前線では困難以外の状況はあり得ません。当然ながら、私たちの兵士と将校は毎日戦力面で最大限の緊迫を強要されています。しかし、私たちは、防衛をしているだけではなく、毎日様々な方面で前進もしています。さらに、最近は私たちが取り返している陣地の数は、失っている数を超えています。敵は、戦略的方面で決定的に進軍することはできておらず、獲得する領土には戦術的な意味しかありません。私たちは、この状況をコントロールしています。

いくつかの方面の現在の状況が緊迫し続けているというのは認めるべきです。ロシア占領軍は、努力を増しており、兵員数で優位があります。彼らは、伝統的に損耗を数えず、大規模な襲撃戦術を実践し続けています。いくつかの方面では、毎日ウクライナ防衛戦力の部隊が数十回の襲撃を撃退しています。

過去数か月、数週間の経験は、敵が航空機の利用を著しく活発化し、私たちの陣地を破壊する航空誘導爆弾を使用していることを示しています。さらに、敵は榴弾砲・迫撃砲の密度の高い攻撃を行なっています。数日前の時点で、敵の発射砲弾割合の優位は、6:1でした。

しかし、私たちは、砲弾の数で戦うのではなく、武器を技巧的に利用することで戦うことを学びました。さらに、私たちは、無人航空機の優位を最大限利用しています。ただし、敵も、その効果的な武器においても私たちに追いつこうとしていますが。

敵は、広範な前線で攻勢を続け、あらゆる代償を払いながらドネツィク・ルハンシク両州州境へと到達しようとしており、ザポリッジャ方面ではドニプロ川左岸で私たちを排除しようとしています。

いくつかの前線地点では、私たちは榴弾砲の状況を同水準まで上げることができ、そのことが状況全体にすぐに影響しました。私たちの榴弾砲砲手たちは、前線から数十キロ離れた敵の集積地へ高精度の弾薬で攻撃しています。敵は、毎日、人員や榴弾砲システムを含む機材に甚大な損失を被っているだけでなく、ウクライナの一時的占領地を含む、あらゆる場所において、決して安全を感じることができないでいます。それは重要な心理要因です。彼らは、私たちの大地で落ち着くことができていません。全く。そして、占領者一人一人がそれを認識せねばなりません。

これは統計ですが、知っておくべきことです。今年の2月と3月(3月26日の時点)だけで、敵は570両以上の戦車、約1430台の戦闘装甲車、約1680台の榴弾砲システム、64の防空システムを失いました。その際、ウクライナ防衛戦力は、重要な高地と防衛地区を支配し続けています。私たちの目的は、自国領の喪失を防ぐこと、敵を最大限疲弊させること、的に可能な限り最大の損耗をもたらすこと、攻勢実施のための予備を形成・準備することです。

空の敵の活発度を低減させられたことも非常に重要であり、それは私たちの防空部隊の技巧的活動のおかげなのは間違いありません。2月の10日間だけで、彼らは、戦略的に重要な早期警戒管制機「A50」2機を含む、敵の航空機を13機撃墜しています。

よって、私たちの人員の技術については全く問題ありません。私たちは、パートナー国からより多くの防空手段、防空用ミサイルを受け取れることを期待しています。特に、敵がウクライナ軍にも民間インフラやウクライナの平和な町に大規模空撃を行う戦術へと移行したことを踏まえればとりわけそうです。私たちは、それらを守る義務があります。

私たちは、海でも、行動戦術を変更し続けています。無人水上艇での敵艦船への攻撃は、海上全体の戦闘行動戦略の変化を話すことができるほどに効果的なものです。私たちは、意図を持ってロシア黒海艦隊を破壊しています。そして今後もそれを続けていきます。最近のセヴァストーポリでの複数艦船への攻撃は、正にそのことを改めて示しています。

あなたの任命は大騒ぎとなりましたし、率直に言って、よく分からないヴァレリー・ザルジュニー将軍の同職からの解任後に行われました。そのような更迭とほぼ軍司令部全体の改変は何と結び付いているものですか? 軍の中では、そのような急な変更はどのように受け止められていますか?

軍人には、命令を議論するのではなく、遂行する、という1つの義務があります。国の大統領・最高司令官にそのような変更の理由がある、しかも戦争のアクティブな局面の最中にそれがあるというのなら、それはその理由は重大だということです。

私たちは、ヴァレリー・ザルジュニー氏と共に、ロシアの全面侵攻開始以降の最も困難な時期とそれ以前の時期を一緒に働いてきました。一つのチームとして仕事をしてきました。私は、彼の新しい非常に責任ある職での成功を祈念しています。

全面戦争時に敵の方が優勢な戦闘において私たちが獲得した知識と経験は、私たちの行動と敵の攻勢部隊への攻撃の効果を向上するために使われています。

それに基づき、私たちは、あらゆるレベルで軍管理機構の活動アルゴリズムを作成しています。軍団、師団、連隊・旅団の詳細かつ綿密な行動計画のことで、それは当然前線のニーズを考慮したものです。大切なことは、計画と戦闘の保障を含む、その垂直指揮系統の明確な活動と私たちの西側パートナーの最新武器・弾薬の適時供給に、軍事作戦1つ1つの成功だけでなく、人々の命が左右されているということです。それは、あらゆるレベルの指揮官と私たちの西側の同盟国が覚えておくべきことですし、私たちもそのことを常に喚起しています。

私たちの本部は、例外なく、前線の全てのニーズを把握し、全ての地点の状況を理解しておかねばなりません。その点で、第一の計画となるのが、軍管理機構に入る将校の資質です。

参謀本部やその他の軍管理機構の人員は、今次戦争の戦場で得られた大きな戦闘経験を持つ戦闘将校を考慮した上で、刷新されていきます。

あなたが任命された今、戦場ではどのような変化が生じますか?

ご存知のとおり、戦場の状況は、総司令官によってのみ左右されるものではありません。現代の戦争は、戦闘の激しい場所での決断力と主導権を必要とします。戦闘作戦の成功は、塹壕や防衛地点にいる将校、軍曹、兵士によって決まるのであって、彼らこそが自らの肩に絶大な戦闘負荷を負っているのです。

私たち(編集注:司令部)は、戦略を定め、行動の調整を行い、状況の変化と前線のニーズに緊急に対応することはできます。その際に、少なくともこれは私の立場なのですが、軍を行使する哲学の基本には、公式がなければいけません。私たちの軍の保有する最も価値があるものは、人です。私たちの課題は、彼らの命を守ること、そして同時に、敵に最大限の損耗を加えることです。

その原則を実現するには、戦闘課題の遂行と軍部隊・分隊の再生の間のバランスを維持しなければなりません。私たちの人々は英雄ですが、彼らの力は無限ではなく、彼らもまた回復と休息が必要です。

そのため現在、前線の部隊の交代プロセスが始まっており、それが私たちに、装備品のみならぬ戦闘能力の完全回復、何よりも、私たちの軍人の休息と回復を可能にしています。

そのプロセスを確保するにも私たちには人が必要です。だからこそ、私は、ウクライナの徴兵対象年齢の男性1人1人が、ウクライナが耐え抜けるかどうかが、自分たちの意志と行動にかかっていることを認識して欲しいと思っています。

そのプロセスは、領土採用センター(編集注:徴兵機関)の活動にのみ限定されるものではありません。それは、人々の訓練、適切な装備供与、支援を含む、包括的問題です。そのような努力には、軍人と彼らの家族の社会的保護措置も含まれます。(捕虜からの)解放や除隊後の軍人の生活も配慮せねばなりません。当然ながら、軍の努力だけでその課題を全て解決することが不可能です。私たちは、国家が無関心ではないこと、すでに現在これら全ての問題の解決のためにメカニズムを作り出そうとしているのを見ています。

ウクライナ人は、国外から帰国する者を含め、自国の防衛に向かい続けています。私たちのところには多くの志願兵がいます。これは誇張ではありません。私は、問題がないとは主張しません。それでも、私たちはそれを解決するためにあらゆることを行っていることは強調しています。

以前、軍の前線での戦闘能力の維持と部隊の交代を確保するためには、さらに50万人の人を動員することが不可欠だとする数字が挙げられていました。その数字は現在どれだけ現実的なものですか?

私たちの内部のリソースと軍の戦闘部門の確認を踏まえて、その数字は著しく減っています。私たちは、祖国を守ることのできる人が十分いることを期待しています。動員兵だけでなく、志願兵も含んでの話です。

「人はロボットではない」という点から始めなければなりません。彼らは、特に戦闘条件下では、物理的にも心理的にも疲弊します。例えば、2022年2月に地域採用センターへとやってきた人たち(編集注:志願兵)は、休息と治療を要しています。それは、第110戦闘旅団が全面侵攻の当初からアウジーウカ方面で活動してきたことを思い出すだけで十分でしょう。彼らは回復し休息しなければならない。それは客観的な必要性です。そして、そのような部隊はたくさんあります。

現在、私たちは戦闘に参加していないいくつかの部隊につき、彼らの活動の監査を根拠に、その人員数の見直しをしています。それにより、私たちは、数千人の軍人を外して、戦闘部隊へと送ることができました。

しかし、その際も、極端なことは控えねばなりません。世界のどのような軍隊にも、戦闘に参加せずに、戦闘部隊を支援する人員がいるのです。それも、同様に重要な活動の一つです。私たちがロシア侵略軍との対峙を余儀なくされているこの戦争は、消耗戦であり、兵站戦です。よって、後衛部隊の効率が持つ意味は過小評価できません。それは、食料や弾薬の軍への補給システム、修理部隊、医療施設、その他多くのことを意味します。これらの人々は、戦闘の効率に貢献しているのです。

もう1つ強調したいことは、動員で軍に入る国民がすぐに前線に送られるわけではないということです。例えば、すでに戦闘経験がある、といった非常に特殊な例外を除けば、それらの人の内の圧倒的多数は、軍訓練部隊・センターに滞在します。そのような訓練を受ける人の数は、今年の2月の時点で動員兵全体の84%でした。そのような訓練を終えてはじめて、彼らの戦闘能力回復のために軍部隊の補充へと送られる可能性が生じるわけです。

ウクライナ軍人がアウジーウカから撤退する際、ロシア・プロパガンダは、数千人のウクライナ人を拘束したと叫んでいました。実際にはそこで何が起きたのですか?

私たちは、アウジーウカから自戦力を撤退させましたが、それは敵襲撃部隊の戦力と装備の方が著しく優位だったからです。誘導航空爆弾による恒常的爆撃により、私たちの防衛の一体性は損なわれ、それにより敵が徐々に前進できるようになっていました。また、否定的な影響をもたらしたのは、私たちの榴弾砲の弾薬数の不足です。それにより、あのような状況下で効果的な対砲兵戦が遂行できなくなっていました。よって、包囲を回避し、人々の命を守るために、私がアウジーウカからの撤退を決定したのです。

残念ながら、その戦闘の際に、25名のウクライナ軍人がロシアに拘束されました。それが戦争です…。ロシアのプロパガンディストは、ウクライナ防衛戦力の信頼失墜、心理的圧力、ウクライナ人の間のパニック拡散を目的として、拘束されたウクライナ軍人の様々な動画を利用しようとしています。

私は、それらの兵士が私の声を聞けるのであれば、彼ら、そして彼らの家族に、こう言いたい。私たちは決して忘れない。その軍人たちを敵の拘束から解放するためにあらゆることを行うと。その努力には、私たちの国家首脳陣、国防省情報総局、軍司令部が完全に関与しています。

また、覚えておくべきなのは、アウジーウカ攻勢時、敵が著しい損耗を被ったことです。ロシアのテレビでそれが語られることはまずないでしょう。2023年10月10日から2024年2月17日の期間だけで、アウジーウカ方面で、ロシア侵略軍は、4万7186人の兵員、364両の戦車、748台の戦闘装甲車、248台の榴弾砲システム、5機の航空機を失いました。ウクライナ防衛戦力は、アウジーウカ防衛作成の当初から、この方面で95人のロシア占領者を拘束しました。

すでに2年続いている全面戦争の当初から、あなたはキーウ防衛を主導し、ハルキウ州解放時に軍を指揮しました。複数の西側メディアの評価では、ハルキウへは再びロシア侵攻の脅威が覆い被さっていると言います。あなたの評価では、そのような脅威はどれぐらい現実的ですか?

私たちは、敵の攻勢の準備に関する情報はいかなるものも無視できません。そのため、そのような可能性に対する適切な対応のためにあらゆる方策をとっています。現在、領土と陣地の要塞化の包括的作業が行われており、包括的な障害システムが確立されており、そのような行動が取られた場合に対する私たちの軍の投入計画が練られています。

私たちは、ハルキウ州での戦闘の経験をすでに有しており、敵を誤算させ、ハルキウ州の大半の解放に成功しました。その時は、ロシアの前線の大規模な崩壊が生じました。ロシア人がそこへと再び進んでくるなら、ハルキウは彼らにとって致命的な町となるでしょう。

しかし、当然、軍事作戦はいずれのものも独特であり、ある種の模倣を前線の別の状況に用いるというのは、いずれにせようまくいきません。現代の戦争は、何百もの変数のある数学的課題なのであり、その構成要素の1つ1つが決定的な意味を持ち得るものなのです。

次のことも聞かないわけにはいきません。私たちの軍がアウジーウカから後退するはずだった要塞化された防衛線というのはどこに引かれていたのですか?

大切なことから話します。私たちは、アウジーウカの近くで、戦闘時に築いた陣地を使うことで、敵を止めることに成功しました。要塞施設の基本ラインは、設備が整っており、私たちの防衛のもっと深いところに位置しています。現在、ほぼ全ての脅威に晒されている方面で、強力な防衛線の構築が続いています。国と軍の指導者、地方行政府などにとって、要塞化ラインと構造物の構築は、現時点の主要優先課題の1つです。

準備された強化施設が私たちの戦士の命を守っています。工学・要塞化構造物システムの構築は、ウクライナ支援軍工学部隊と軍部隊だけの課題ではありません。そのプロセスには、州の軍行政府や国家特別輸送局も関与しています。その活動はずっと続いています。

ウクライナ軍にとって、私たちの西側同盟国・同志国の支援はどの程度重要ですか?

私たちは、西側同盟国、NATO加盟国、EU、その他の同志国のサポートにとても感謝しています。あのような支援、武器や弾薬、防空装備、重火器の供与がなければ、私たちが、卑劣で強力な敵と戦うことは、今よりはるかに困難だったことでしょう。

その支援がより迅速かつ十分な数で入ってきていたら、私たちは今よりもっと感謝していたでしょう。私たちが(編集注:2022年秋の)ハルキウ攻勢の際により多くの成果を達成できなかったのは、リソースが足りなかったからだという点は指摘すべきです。また、(ウクライナ側に)リソースと十分な数の弾薬がなかったことにより、ロシア人は南部、ザポリッジャ州の大地を深く掘り下げてしまっており、これらの陣地への襲撃を、効果的な航空支援なく実施したことで、私たちは人的損害と機材の損失の代償を払うことになりました。そして、最近の事例が、アウジーウカです。私たちは、なにより防空システムと榴弾砲砲弾が十分あれば、この陣地を間違いなく維持できていたでしょう。

これはクレームではなく、事実の口述です。私は、同盟者たちが、ロシアの誰と事を構えているのかをもう認識しており、敵との戦いにおける私たちの成功を見たがっていると信じています。私たちは武器が不足していますが、それ以外の全ては、私たちには自分で行う能力があります。私たちは、砲弾1弾1弾、燃料1トン1トンにつき、パートナーたちに感謝しています。しかし、効果的な作戦計画には、そのような供給の予測可能性が必要です。

現時点で、防衛戦力は、武器と弾薬の不足という条件下、前線の広大なライン全体で課題を遂行しています。この条件下では、戦略的防衛への移行は、論理的な決定です。しかし、もし西側が、発表している通りに、ウクライナに軍が必要とする全てのものを供給していたら、反対の決定も同様に論理的となるわけです。その場合、ロシアがどれだけ人を動員しようとも、敵を排除することが可能となり、最終的には、この戦争を敵に対する軍事的勝利で終わらせることができるのです。

しかし、私たちもまた、腕組みをしているのではなく、国産防衛産業複合体の能力を高めています。その発展に欧州の人々が、約束するような規模で参画したら、思うに、私たちは、「砲弾の飢え」問題をいずれ解決することでしょう。現在、技術革新と自国の武器・技術品開発の数と、大切なこととして、それら武器・技術品の実戦での利用において、ウクライナは絶対的先進国の1つとなっています。

その文脈において、155ミリ口径国産榴弾砲「ボフダーナ」による部隊再武装と、その自動誘導砲撃システムの同時導入は特筆できるでしょう。まもなくウクライナでは、西側榴弾砲や国産ライフル迫撃砲のある型の生産が始まることが見込まれています。現代的ミサイル兵器や対砲兵戦システムの開発も関係しています。無人機開発に関しては、社会がもうかなり良く知っています。よって、これら全ての方策が、前線での敵に対する作戦上の優位をまもなく保障する可能性があるのです。

また、好例となるのが、米国製榴弾砲「M777」の修理・オーバーホールです。私たちは、そのいくつかの部品をウクライナで製造するようにしました。具体的には、その榴弾砲1つ1つの修復の際、40%の部品、スペアパーツは、ウクライナ軍の必要に応じて国内企業で製造されたものが使われています。供給、サービス、修理、修復の部門は大幅に削減され、前線はその質的変化を感じています。

シルシキー総司令官にとって、今何が大切なことですか?

前述の通り、現在、私たちにとって主要なことは人を守ることです。「鉄」は再生できますが、亡くなった人はもう取り戻せません。

もう1つ優先課題があります。それは、社会の団結であり、政治的対立がないことです。私たちは、私たちの歴史における悲劇的なページのことを覚えておかねばなりません。私は、ウクライナ人が団結と心の強さを維持している限り、ロシアは戦場で絶対に勝てないと確信しています。エネルギーと力を空虚な政治的対立に浪費してしまったら、それは敗北への道というだけでなく、死への道となります。

それを一人一人のウクライナ国民に理解してもらいたい。ロシアは、私たち皆の生存権を否定しています。それがゆえに、敗北と死は同義なのです。現在、国が強力かつ唯一の拳(こぶし)となる時が再来しています。ウクライナの主要な課題は、団結を維持すること。それが私たちの勝利の主要要素です。

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