停戦開始前の情勢 露占領軍の攻撃13回 重火器・対人地雷使用あり 宇軍人1名負傷
27日0時01分の停戦開始時に統一部隊作戦本部が伝えた。
発表には、「敵の活発な砲撃が確認されたのは、ヴォージャネ、ピウデンネ、シローキネ、ピシチェヴィク、ピスキー、オピートネ、レベディンシケの各近郊。これらの前線地点では、ロシア占領軍が120ミリ・82ミリ口径迫撃砲、諸種グレネードランチャー、歩兵戦闘車、無人機、火器を使用」と書かれている。
シチャースチャ近郊では、敵は狙撃銃を使用、アウジーウカ近郊では、122ミリ口径榴弾砲にて3発砲撃した他、82ミリ口径迫撃砲、グレネードランチャー、大口径機関銃による攻撃が確認されたとある。
その他、ノヴォミハイリウカ近郊では、対戦車グレネードランチャーを用いて、散布対人地雷POM-2による挑発が行われたと書かれている。同地雷は、オタワ条約(対人地雷全面禁止条約)により禁止されており、ロシア連邦でのみ製造されているものであり、4〜100時間の間に自爆すると説明されている。この挑発行為の目的は、停戦開始後にこの地雷が爆発することで、ウクライナ側からの攻撃のように見せかける、あるいはウクライナ軍人を負傷させる点にあり、いずれにせよ停戦違反とみなさせることが目的だと指摘されている。
同日、ウクライナ統一部隊側は、通常兵器により反撃を5回行なったと書かれている。
これらの攻撃によりウクライナ軍人1名が負傷したと発表された。
更に、同日、ロシア連邦占領軍は、民間人居住区も攻撃したと発表されており、被占領下ヤコウリウカ側からアウジーウカ方面に82ミリ口径迫撃砲による砲撃が行われ、砲弾の一つが、民間人居住施設の屋根に被弾し、屋根の損壊と火災を起こしたと書かれている。扉にも二つの破損が見られ、これも82ミリ口径迫撃砲砲撃による可能性があると指摘されている。民間人の死傷者は出ていないと発表された。
写真:国防省