ウクライナのNATO加盟は被占領地があっても可能=副首相
ウクルインフォルム
ドミトロー・クレーバ欧州・欧州大西洋統合担当副首相は、ウクライナの北大西洋条約機構への加盟は、国内に被占領地があっても可能だと発言した。
27日、クレーバ副首相がツイッター・アカウントで行なったキャンペーン「クレーバに聞こう」の際、ユーザーからの質問に答える形で発言した。
ユーザーが「NATOへの加盟は、その国が戦争状態であったり、領土を占領されたりしていても可能か、不可能か」と質問したのに対して、クレーバ副首相は、「可能だ。ウクライナのNATO加盟は、一時的被占領地があっても可能だ」と答えた。
Так. Вступ України в НАТО можливий навіть з тимчасово окупованими територіями. https://t.co/SymEKOBpiL
— Dmytro Kuleba (@DmytroKuleba) February 27, 2020
なお、昨年には、マイケル・カーペンター元アメリカ国防長官補佐官もウクルインフォルムへのインタビューにて、NATOの全加盟国が決定さえ下せば、被占領下にあるクリミアとドンバスというウクライナの領土問題は、ウクライナのNATO加盟の障害にはならない、と発言している。その際、カーペンター氏は、西ドイツ(ドイツ連邦共和国)が東ドイツ(ドイツ民主共和国)との領土紛争を抱えていたが、NATOに加盟したことを指摘し、前例は既に確立していると説明していた。