プリスタイコ外相、OSCE議長とウクライナ東部の停戦違反件数増加を協議
ウクルインフォルム
ヴァディム・プリスタイコ外相は20日、欧州安保協力機構(OSCE)現議長であるアルバニアのエディ・ラマ首相兼外相と、ドンバス地方のウクライナ軍配置地点への攻撃増加について協議した。
プリスタイコ外相が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
外相は、「私たちは、もちろん、攻撃に懸念している。私たちは、OSCE現議長と本件について議論したし、それがそもそも(ミンスク)プロセス破綻の試みではないのか、それとも、攻撃増加をもたらす事象の偶然の一致なのか、ということも話し合った」と発言した。
外相は、現在OSCEウクライナ特別監視団(SMM)のマンデートに関する強化が不可欠であり、とりわけ、停戦違反事例の確認と停戦遵守要求のために、24時間体制での監視、機材面での強化が必要であると指摘した。
その上で外相は、それにより皆が望むように、ドンバス紛争が終結することを期待していると述べた。
外相は、「私は、このような攻撃にはウクライナ側から対応が行なわれると思う。あなた方同様、私たちも、ミンスク諸合意が機能していないのを目撃しているのであり、私たちは、緊急にノルマンディ・フォーマットの同僚たちに連絡するよう試みる」と発言した。
なお、20日、欧州安保協力機構(OSCE)現議長であるアルバニアのエディ・ラマ首相兼外相がウクライナを実務訪問しており、同議長は21日には紛争圏の治安・人道状況を視察すべくドンバス地方を訪れる予定となっている。
これに先立ち、統一部隊作戦本部は、19日のロシア占領軍の統一部隊側への攻撃を11回と発表。ウクライナ軍人1名が死亡したことを伝えた。
また、同本部は、18日のロシア占領軍攻撃は6回、ウクライナ軍人1名死亡、10名負傷と伝えている。