フーグSMM副団長「ドンバス治安情勢は4年間ほとんど変化なし」
ウクルインフォルム
アレクサンドル・フーグ欧州安全保障協力機構(OSCE)特別監視団(SMM)第一副団長は、彼がウクライナで勤務した過去4年間、ウクライナ東部の治安情勢は「ほとんど変わらなかった」と不満を述べた。
31日、フーグ副団長が自身のSMM勤務最終日の記者会見時において発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
フーグ副団長は、「約4年間、ほぼ毎週ここに立ち、治安情勢に関する短い報告を行い、戦闘と危険のレベルを強調し、または、民間人への否定的な影響について伝えてきた。この期間、変わったものはわずかである。信じて欲しいのだが、私は、自分のこの発言を全く喜べない。停戦に合意してからの4年間は、先週の出来事が示すように、双方は現在までこの停戦に違反している。双方とも兵器の撤収を行っておらず、双方とも兵力・機器を撤収しておらず、双方とも地雷除去を行っていない。今も民間人がその対価を支払わされているのである」と述べた。
最後に、同副団長は、自らの職務を終えることにつき「様々な感情が入り交じっている」と強調し、「不安と悲しみの感情を抱えたまま、私は去る。しかしながら、私は、希望の感情も抱いている。私は、トンネルの終わりの光を今日まで見ている。この紛争は、深く根付いたものではなく、止まってもいないし、凍ってもいない。この紛争は、決定が下されることで、終わり得るものなのである」と補足した。
これまでウクルインフォルムが報じたように、フーグSMM第一副団長の任期は、10月31日までとなっている。後任は、マーク・エテリングトン氏となる。