地区裁判所、ヤヌコーヴィチ元大統領の未決囚措置として逮捕を選択
ウクルインフォルム
キーウ(キエフ)市ペチェルシキー地区裁判所は、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ容疑者(前大統領)による権力簒奪(さんだつ)罪容疑の公判審議の一環で、容疑者の未決囚予防措置として、逮捕を選択した。
4日、ヤヌコーヴィチ容疑者の弁護士であるヴィタリー・セルデューク氏がウクルインフォルムにコメントした。
セルデューク氏は、「裁判所は、(編集注:ヤヌコーヴィチ氏につき)拘束の予防措置を選択した」と発言した。
同氏は、弁護団は本件につき控訴すると伝えた。
なお、ヤヌコーヴィチ前大統領の国家反逆罪・侵略戦争幇助罪容疑の裁判は、キーウ市オボロン地区裁判所により、本年1月24日にすでに有罪判決が出ており、ヤヌコーヴィチ氏は13年間禁固刑が言い渡されている。他方で、ウクライナ領土一体性侵害罪容疑の裁判では無罪が言い渡されている。有罪判決によれば、現在国外にいるヤヌコーヴィチ氏の同刑期の開始は、同氏の拘束時から計算されるとのこと。
ヤヌコーヴィチ氏の弁護団は、国家反逆罪の判決につき、控訴を要請しており、5月18日に第二審が始まる予定。