東部戦闘参加経験のある米国民、殺人等の容疑で逮捕
ウクルインフォルム
2016年にウクライナ東部の戦闘に政府側で参加したことのある米国国民のクレイグ・ラング氏が、中部ヴィンニツャ氏の裁判所により逮捕判決を受けた。米国では、同氏に対して、強盗・殺人等の容疑をかけている。
9日、ヴィンニツャ控訴裁判所がフェイスブック・アカウントにて発表した。
発表には、未決囚予防措置として、ラング容疑者を本年12月6日まで逮捕すると書かれている。
なお、同日の裁判によれば、本年8月21日、「モヒリウ=ポジリシキー」の国境警備隊隊員がラング容疑者を拘束。拘束根拠は、米国の治安機関が同人物を3つの刑事捜査にて指名手配を出していたためだという。同氏の容疑は、強盗や殺人。
興味深い点は、ラング容疑者は、2016年3、4月にウクライナ東部の反テロ作戦に参加していたことである。なお、弁護士は、ラング氏はキーウ(キエフ)市内で女性と同居していたと述べた。
なお、ラング容疑者とアレックス・ツウィフェルホーファー容疑者の2名は、2018年4月、フロリダ州にて強盗目的で夫婦を殺害した容疑がかけられているとのことであり、「ベネズエラの軍事紛争に参加するため」の渡航資金を得るためだったと伝えられている。
ラング容疑者は、本年5月にウクライナのメディアにてインタビューをしており、その際、ウクライナ東部で「ジョージア部隊」で戦闘に参加しており、正規軍に加わりたいと述べていた。
「ジョージア部隊」は、ウクルインフォルムに対して、クレイグ・ラング氏ついて「彼は他の外国人同様、ウクライナ軍第25大隊に所属していた。契約に署名する段階では、彼には犯罪歴はなかった」とコメントした。
同時に、同部隊は、ラング氏は、契約前と契約後、「右派セクター」にも参加していたとも指摘した。
写真:ヴィンニツャ控訴裁判所