複数治安機関の汚職疑惑:国家捜査局、調査報道を受けて、複数機関への捜査開始

複数治安機関の汚職疑惑:国家捜査局、調査報道を受けて、複数機関への捜査開始

ウクルインフォルム
国家捜査局は、Bihus.Infoが報じた賄賂取得の可能性に関する調査報道を受けて、検事総局、保安庁(SBU)、国家財政庁、国家汚職対策局(NABU)に対して捜査を開始した。

12日、国家捜査局広報室が伝えた。

発表には、「3月11日、『Bihus.Info』の記者の公開した情報によれば、複数の人物からなるグループが、複数治安機関代表者に対して違法な報酬を支払う協議を行っている疑惑があるとのことである。オプティムムスペツデタリ社と国営防衛企業『ウクルオボロンプロム』社の間で、国営防衛関係工場への軍事品の供給に関する契約締結・履行時の違法行為に関して、これら機関代表者は、前述金銭(編集注:賄賂)により、裁判前捜査を行わず、関係者の責任を追及しないことになっているとのこと。刑事犯罪の兆候『国家機関幹部による違法報酬の取得』から、裁判前捜査が開始された」と書かれている。

同時に、国家捜査局は、本件の刑事捜査のためには同局は独自の作戦部隊を有す必要があり、そのためには関連法改正が必要だと伝えている。トルーバ国家捜査局局長は、具体的に「治安機関職員に対する刑事捜査の遂行は、国家捜査局の独自部隊が実行しなければならない。しかしながら、現行法では、国家捜査局が捜査に関与させられるのは、今回の捜査対象となっている機関の作戦部隊だけとなっている」と説明した。

トルーバ局長は、技術的問題を解消し、国家捜査局が作戦部隊の職員を有すことを可能とする法案第5395-Dをできるだけ早く採択する必要があると強調した。

なお、今回の捜査開始の発端となったのは、3月11日にBihus.Infoの記者による調査報道。同報道では、SBU、軍事検察、国家財政庁、NABUの職員がオプティムムスペツデタリ社の創設者であるアンドリー・ロホザ氏が手助けし、刑事捜査を終了させ、問題を解決しようとした疑惑が伝えられた。

記者が入手した情報の中には、携帯電話を通じたメッセージのやりとりがあり、その中でアンドリー・ロホザ氏とそのパートナーであるヴィタリー・ジュコウ氏が刑事捜査終了のために治安機関職員に賄賂を渡した話が出てくる。また、同社は、ウクルオボロンプロム社に属する防衛関連企業にロシアから密輸した部品を供給することに特化した活動をしていたと伝えられた。

ロホザ氏とジュコウ氏のやりとりには、ドミトロ・モスカレンコSBU職員に対してBMWの車両を賄賂として渡した話が出てくる。

また、同じやりとりには、ヒゾ・ウフラヴァNABU第一副局長、ドミトロ・リトヴィネンコ同捜査官、オレフ・ボリセンコ同捜査官、イェウヘン・シェウチェンコ同元局外協力者の名前も出てくる。NABU関係者は、オプティムムスペツデタリ社に対して、NABU捜査官が同社を架空企業リストに加えていないことを証明する文書を発行したと伝えられた。

記者たちは、NABUと同社のコンタクトを確立したのはシェウチェンコ元局外協力者であると指摘している。シェウチェンコ氏は、ロホザ氏との間に共同ビジネスがあり、同ビジネスに2年間で100万ドルをつぎ込んだと記者にコメントしている。


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