米国、ハッキングを行ったウクライナ人2名を起訴
ウクルインフォルム
アメリカ政権は、米国証券取引委員会の秘匿情報の窃取と利用に関与したとしてウクライナのハッカー2人を起訴した。
15日、ロイター通信が伝えた。
「政権発表では、27歳のキーウ(キエフ)市住民オレクサンドル・イェレメンコ氏は、リトアニアのサーバーを介してエドガー・システム(編集注:証券取引委員会のデータベース)を破壊。157の収入に関するメッセージを含めた数千の『コントロール・ファイル』取得が目的であり、同氏はこれらはトレーダーに流出させた」と報じられた。
本件には、もう一人、ウクライナ国民のアルテム・ラッチェンコ氏が容疑者としてあがっており、同人物は、電子メールを通じてウイルス・プログラムを拡散した疑いがかけられている。
報道には、「アメリカ司法省は、イェレメンコ氏ともう一人のウクライナ出身人物であるアルテム・ラッチェンコ氏が、証券取引委員会職員に対して偽のメールを送信し、委員会のコンピュータにウイルス・ソフトウェアをインストールさせ、秘匿情報を窃取しようとしたと発表した」と書かれている。
イェレメンコ氏とラッチェンコ氏に対する起訴内容は、コンピューターを通じた詐欺、ネットワークを通じた詐欺・共謀となっているとのこと。
なお、報道によれば、この2名のほか、ロシアとアメリカの国民も起訴されたとあり、これら容疑者は違法手段で414万ドルを得たと伝えられた。
ジェイ・クレイストン証券取引委員会委員長は、本件はアメリカ市場が直面するサイバー犯罪の著しい脅威を示す例であるとし、現状、如何なる機構も十分な防衛・免疫を得られていないと発言した。