ウクライナ軍人、東部バフムート防衛戦の戦況を説明 「まだしばらく維持できる」

ウクライナ軍人、東部バフムート防衛戦の戦況を説明 「まだしばらく維持できる」

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ウクルインフォルム
ウクライナ軍の領土防衛大隊の将校を務めるアナトリー・コズロウシキー氏(コードネーム「スキフ」)氏は、ウクライナ東部で半年にわたってロシアの激しい攻勢が続くバフムートの戦況について説明した。

コズロウシキー氏がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。

コズロウシキー氏は、バフムートを巡る現在の情勢について質問されると、「状況は困難だ。現時点でバフムート氏は、3方向から、『半包囲』されている。そこへの弾薬供給ルートはあるが、町で残っているのは実質的に名前だけである。そこには敵の火砲砲撃が恒常的にあり、多大な破壊により、いずれ私たちは守るものがなくなる」と発言した。

同氏は、状況は近隣の制圧されたソレダールと似ているとし、敵は同様の手段でバフムートも制圧しようとしていると指摘した。

また、同氏は、「最初の襲撃攻撃はいわゆる『民間軍事会社ヴァグネル』のメンバーが行っていた。通信傍受により、私たちは、襲撃を拒否した者が殺されているのを知っている。彼らに選択肢はない。私たちから銃弾を受けるか、仲間の手で死ぬかだ。ヴァグネルの中で戻れる者はいない。敵は、私たちに士気のない『肉』を投げつけている。もちろん、私たちの側も人は死んでいる。最善の者たちがだ。しかし、その数はもっと少ない。ヴァグネル兵は疲弊しており、バフムートを1方向からのみ襲撃している。現在は、主にロシア軍(正規の)軍人が攻撃している。彼らは服装も違い、直進してくるのではなく、何らかの戦術をとっている。他方、ロシア軍人は、ヴァグネルほどの士気もない。軍人は撃退されたら撤退を始める。損耗が生じると、彼らは意欲を失う。彼らもまた生きたいのだし、加えて、彼らには(編集注:ヴァグネル傭兵と違い、撤退・再編成という)選択肢がある」と発言した。

記者がバフムート市内への補給状況につき、同じドネツィク州内のコスチャンティニウカへ続く幹線はまだウクライナ軍がコントロールしていることかと尋ねると、コズロウシキー氏は、「そうだ。同幹線はウクライナのコントロール下にあり、敵はそこには到達していない。同時に、ロシア人は同幹線を火砲支配下に置いている。補給線は侵害されている。別の迂回路があり、そこから(バフムート)市に到達できる。同時に、現在は氷点下であり、土の道(未舗装路)も使用できる。敵は、弾薬補給路を全て完全に火砲支配下に置くために、市を包囲したがっている。そうなれば、私たちは作戦面で包囲されることになる」と発言した。

同時に同氏は、「私は、同方面の戦術的状況のみ把握している。防衛戦力は、どこへも後退しようとはしていない。戦闘は各1メートルを巡って生じている。敵が1週間かけて300メートル進もうとすることもある。私たちは、敵の前進を見ているが、しかしそれはそれほど意味のあるものではない。もし、防衛が破綻せず、兵の誰かが勝手に自分の地点から撤退するようなことがなければ、私たちはまだしばらく町を維持できる。ご存知のとおり、誰も撤退しようとは思っていない。戦い続ける」と発言した。

記者がバフムートの市街戦の様子につき尋ねると、同氏は、「バフムートは、郊外と中心部からなる。私たちにとっては、近隣の自治体も含めて1つの町である。バフムート中心地と行政庁舎のある地区には敵はいない。しかしながら、市の郊外にある別荘のある地区には占領者がいる。彼らは、襲撃を行おうとしている。彼らには、2〜3階建ての建物を占拠し、そこで攻撃拠点を構築するという実践がある」と指摘した。

加えて同氏は、「しばしば、敵との距離は70〜80メートルとなる。そのような距離での襲撃は、2、3日かかり得る。もしあなたがルールに従って襲撃を計画するなら、あなたの兵力数は、敵の数の少なくとも5倍は多くなければならない。そのような割合があってはじめて、成功を期待すべきである。敵は、実際にのように行動している。戦闘はかなり接近戦だ。戦争は以前は火砲によるものだったが、現在は、同時にあらゆる武器種が用いられている。小火器もだ」と発言した。

同時に、同市からの撤退の可能性については、同氏は、「私たちは同市を明け渡すつもりはない。私たちの兵員は士気が高い。なぜなら、自分の大地にいるからだ。撤退に意味はない。もし首脳部が、例えば、防衛ラインを平にすることを目的に、撤退の決定を採択するなら、その時は私たちは少し後退しよう」と発言した。

写真:コズロウシキー氏提供


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