露に拘束されるウクルインフォルム記者のスシチェンコ氏、新しい絵画作品を公開

ロシア連邦にて違法に断罪されているウクルインフォルムの記者ロマン・スシチェンコ氏は、親族に、露キーロフ州の収容所で描いた新しい絵画作品4枚を手渡した。1枚はキーウ(キエフ)・ペチェルシク大修道院の絵、もう1枚は花の絵、そしての残りの2枚は自らの息子宛に描かれたものとのこと。

スシチェンコ氏の娘のユリヤさんがウクルインフォルムに伝えた。

ユリヤさんは、「今日、父から2枚の手紙を受け取りました。日付は12月となっています。封筒には、絵が入れてありました。冬のキーウ・ペチェルシク大修道院、花の静物画、二枚の自動車の絵は弟のために描いたそうです」と説明した。

それぞれの絵は、A4とA5の紙に、鉛筆、ボールペン、パステルで描かれている。

なお、スシチェンコ氏は、最近拘束後初めて3日間という長い時間、親族と面会する機会を得ている

これまで報じられたように、ウクルインフォルム通信のフランスの特派員であるロマン・スシチェンコ記者は、2016年9月30日、私的目的でモスクワを滞在していた際に国際ルールに違反する形でロシアの治安機関に拘束された。同年10月7日、スシチェンコ記者にスパイの罪が言い渡された。

2018年6月4日、モスクワ市裁判所は、スシチェンコ記者に12年の厳格収容所への拘禁が言い渡された。9月12日に、ロシア最高裁判所は、モスクワ市裁判所の判決を「合法」と認めている。

11月7日、ロシア連邦刑執行庁は、在モスクワ・ウクライナ大使館に対し、スシチェンコ氏をキーロフ州キーロフ市ウトロビノ村第11収容所に移送すると報告した。