ウクライナ・フェンシングのハルラン選手、国際連盟による失格取り消し パリW杯出場権も獲得

ミラノで開催れているフェンシング世界選手権(FIE)にて、試合後にロシア人選手と握手をしなかったことで失格を通告されていたウクライナのオリハ・ハルラン選手に対して、FIE実行委員会は、失格を取り消す決定を下した。

伊ラ・レプッブリカ紙が報じた

FIEの取り消しの決定は、国際オリンピック委員会(IOC)の要請を受けたもの。

これにより、ハルラン選手は、7月29日の団体戦には出場できるようになる。なお、ロシアとベラルーシのチームは、同トーナメントには出場しない。

また、ウクライナのフトツァイト青年スポーツ相は28日、フェイスブック・アカウントにて、IOCの決定により、ハルラン選手にパリ・オリンピックへの出場権が付与されたと報告した

その際、フトツァイト氏は、IOCの書簡を公開した。書簡によれば、IOCは、ハルラン選手に応援の言葉をかけた上で、今回同選手が世界選手権で試合を継続できなかったことを受けて、同選手のパリ・オリンピック出場権を付与することを決めたという。

これに先立ち、27日、FIEにて、ウクライナのオリハ・ハルラン選手がロシアのアンナ・スミルノヴァ選手との試合に勝利するも、試合終了時の握手を拒んだことから、運営者側から失格を通告されていた

ハルラン氏は、「私は、そのスポーツ選手と握手をしたくなかった。私は心に従って行動したのだ」と発言し、また、ウクライナ、ウクライナの人々、家族に対してテロを行っている国は、スポーツにもテロを行っていると述べていた。