ウクライナ、柔道世界選手権をボイコットへ ロシアとベラルーシの選手出場受け

ウクライナの柔道代表団は、5月7日から14日にかけてカタール・ドーハにて開催が予定されている柔道の世界選手権大会をボイコットする決定を採択した。

ウクライナの公共放送スポーツがドブロヴァ主任コーチの発表を報じた

同決定は、ロシアとベラルーシの選手が中立の地位で大会に出場することが認められることに伴ったものだという。大会出場申請の最終日になり、国際柔道連盟(IJF)が、2国の代表者を大会に戻すと発表していた。

その際、ドゥブロヴァ氏は、IJFは出場申請をした両国選手の調査を行いすらしなかったと指摘し、選手の中にはロシア軍スポーツクラブに所属する者が複数含まれていると伝えた。2023年3月28日の国際オリンピック委員会の勧告には、ロシア軍やベラルーシ軍と契約している選手の大会への出場は認めないことが含まれていた。

またウクライナの柔道選手ダルヤ・ビロディド氏は、インスタグラム・アカウントにて、本件につきコメントした。

ビロディド氏は、「1週間後にカタールで世界選手権が始まり、ウクライナ代表団がそれに向けて準備をしてきたし、渡航する予定だった。しかし、国際大会登録最後の日になって、出場申請サイトに、テロ国家ロシアの代表が出て来たのだ。しかし、最も面白いのはそこではない。最近、国際オリンピック委員会は、国際スポーツ連盟に対して、ロシアのスポーツマン、具体的には、ロシアやベラルーシの軍や内務省と契約している選手は大会に出場できないと明記されている勧告を出していたのだ。しかい、世界選手権に出場する人々は皆、そういう軍人だ。そこにこそニュアンスがあると思わないだろうか?」と書き込んだ。