キーウでクリミア・タタール民族格闘技「クレシュ」大会開催

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ウクライナ首都キーウ(キエフ)にて、「世界の先住民の国際デー」を記念したクリミア・タタール民族の格闘技「クレシュ」の大会が開催された。

クリミア・タタール系テレビ局「ATR」が報じた

報道では、「世界の先住民の国際デーを記念し、キーウでクリミア・タタール民族格闘技『クレシュ』の大会が開催された。大会のために、キーウへは、ウクライナ各地や、被占領下クリミア、ルーマニア、トルクメニスタンから100人以上の選手が集まった」と伝えられた。

大会は、ウクライナ国歌とクリミア・タタール民族歌の斉唱で始まり、チュバロフ・クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」代表が「このような行事はクリミア・タタール民族をまとめるものだ」との挨拶を行い、近い将来、ロシアの占領から解放されたクリミアにて全てのクリミア・タタール人が集まれることを望んでいると発言したという。

ATRは、コロナ危機のために、ルーマニアからの参加者は2人のみであったとしつつ、ルーマニアのクリミア・タタール人コミュニティでは、クリミアから離れているにもかかわらず、現在でもクレシュは人気があり、現地でも大会が開催されていると報じた。

クレシュ・クリミア連盟会長のレヌール・イスリャモフ氏は、クリミア・タタール人がウクライナの先住民と認められた中、ウクライナ政府がクレシュの支援も行うことへの期待を表明した。

「クレシュ(クラッシュ)」とは、テュルク系民族の間で盛んな伝統格闘技。古くは、この競技は、結婚式などのお祝いなどで行われてきたという。

写真:ATR