キーウでベラルーシ政権拘束の反体制派記者を応援する集会開催

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ウクライナ首都キーウ(キエフ)にて23日、同日ベラルーシ当局に拘束された反体制派ニュースサイト「NEXTA(ネフタ)」創設者のロマン・プロタセヴィチ(ラマン・プラタセヴィチ)氏を応援する集会が開催された。

集会はウクライナ外務省前にて開催された。参加者は約100名で、ベラルーシの白赤白の旧国旗の旗などを手にしていた。ウクルウインフォルムの記者が伝えた。

参加者は、プロタセヴィチ氏の即時解放を要求していた他、「ベラルーシ万歳」「ベラルーシよ永遠に」「ルカシェンコ政権よ、恥を知れ」などとシュプレヒコールを上げた。また、「テロリズムを無視することを止めよ」「記者と人道に対する犯罪に国境はない」といったウクライナ外務省に対するメッセージの書かれたプラカードも掲げられていた。

写真:アナトリー・シリク/ウクルインフォルム

また参加者は、外務省前で集会を開催した理由として、同省が他国と直接コンタクトを取る機関であり、またベラルーシとの経済協力問題に関しても影響力を持っているからだと説明した。その上で、プロタセヴィチ氏拘束を受けて、ウクライナ政権が国際レベルでルカシェンコ体制への反対を表明することへの期待するとし、具体的には、ベラルーシの電力購入の停止を止めるべきだと主張した。

これに先立ち、23日、ベラルーシの航空管制当局がアテネ〜ビルニュス間を飛行していたライアンエアー社旅客機に対して、機内に爆弾が仕掛けられているおそれがあると警告した上で、同機をミンスクに緊急着陸させた。機内に爆弾は見つからなかったが、治安当局が同機に乗っていたロマン・プロタセヴィチ(ラマン・プラタセヴィチ)他複数の人物を拘束していた。プロタセヴィチ氏は、ベラルーシの反体制派ニュースチャンネル「NEXTA(ネフタ)」の創設者。

ウクライナ外務省のオレフ・ニコレンコ外務報道官は、23日にベラルーシ当局がミンスクの空港にライアンエアー旅客機を緊急着陸させた上で、反体制派メディアの創設者のロマン・プロタセヴィチ(ラマン・プラタセヴィチ)記者を拘束した事件につき、ベラルーシ政権による表現の自由への攻撃であると批判し、同氏の即時解放を要求した