「自由」と「秩序」 今、ウクライナに不足しているのはどちら?

世論調査

最新の世論調査では、8割以上のウクライナ人が現在国家に不足しているのは「秩序」だと回答した。

1日、レイティング社が3月26日から28日にかけて実施した世論調査結果を発表した

発表によれば、ウクライナにより不足しているのは「自由」と「秩序」のどちらかとの設問に対して、84%が「秩序」の方が不足していると回答、11%が「自由」が不足していると回答した。なお、2017年8月の調査時点から「秩序」が不足との回答は徐々に増えている。

また、安全分野「次の分野で国民が守られているレベルを5段階で評価してください」という設問では、「非常な状況」から守られているとの評価は、59%に上った。そのほか、「テロからの脅威」から守られているとの回答は47%、「路上の安全」の評価は46%、「国民の生活と資産」が守られているとの回答は43%、「保健」の評価は40%、「人権」が守られているとの回答は39%、「環境」は37%、「感染病」からは34%との回答だった。

評価が低い回答は、「法正義」が守られているとの回答が26%、「汚職」から守られているとの回答が12%であった。

また、レイティング社は、今回の回答には地域差があると指摘している。例えば、テロの脅威から守られているとの回答が多かったのは、大都市や東部諸州であったという。一方で、小規模自治体では、社会保護や法正義の回答が大都市より肯定的だった。環境保護と違法移民からの保護の回答が最も否定的だったのは南部であった。健康関連の回答が最も肯定的だったのは、西部諸州であった。

今回の世論調査は、レイティング社が2021年3月26日から28日にかけて、被占領下クリミアとドンバス一部地域を除く全国にて18歳以上の人物2500名に対して、CATI(Computer Assisted Telephone Interviewing)方式で実施したものであり、理論的誤差は最大±2.0%だと発表されている。