キーウ市、20日から強化防疫措置施行

キーウ(キエフ)市は、3月20日0時から、厳格な防疫制限措置を施行する。これにより、文化施設、映画館、劇場、美術館・博物館は休業となる。

18日、ヴィタリー・クリチコ・キーウ市長が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クリチコ市長は、「感染の飛躍的増加を止めるべく、市の非常状況委員会は、3月20日0時から、つまり土曜未明から、キーウに厳格な防疫制限措置を施行する決定を下した」と発言した。

市長は、キーウ市医療機関の病床利用率は現在70%だと伝え、「ウイルス拡散状況は、誇張なく危険な状況だ。政府は、キーウを赤圏(編集注:分類上感染拡散程度が最も高い地域)に加えていない。私たちは、橙圏にいる」と発言した。

公共機関に関しては、「首都の公共交通機関は、通常運行するが、乗客輸送・マスク着用の厳格な規範が導入される。乗車率は50%となる」と発言した。

これら制限は、4月9日まで続くとのこと。

20日以降導入される禁止事項は、

・文化施設の営業(映画館、劇場、美術館・博物館、コンサートホール)

・商業娯楽施設営業(食料品店・薬局、動物用品店、衛生用品店等除く)

・宗教行事実施制限(1人あたり10平方メートル以上が確保されなければ実施不可)

・大規模行事開催禁止(娯楽、スポーツ、文化、宣伝等行事)

・スポーツ行事会場への観客入場

その他の制限項目は、以下のとおり。

・飲食店は、持ち帰りのみ。

・ガソリンスタンドは、飲食コーナー部分以外は営業。

・美容室・理髪店は事前予約のみ営業可。フィットネス、スポーツジムも同様だが、グループでのレッスンは禁止。

・幼稚園は継続開園。学校は、長期休暇後に遠隔で授業実施。

・民間企業は、最大限遠隔業務に移行すべき。重要インフラ企業は例外。