ゼレンシカ大統領夫人、訪日時に着た「スキャンダルな」黄色いドレスが小児がん患者を救った話を披露

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オレーナ・ゼレンシカ大統領夫人は、2019年の日本訪問時、即位礼正殿の儀に出席した際に来た黄色いドレスを慈善オークションにて売却し、売り上げを小児がん患者の子供たちのための機材購入に用いたことを報告した。

11日、ゼレンシカ大統領夫人が全国フォーラム「ウクライナ30 文化・メディア・観光」への登壇時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシカ大統領夫人は、「その話はもう終わっているはずのものだが、しかし面白い続きがあるのだ。その後、私は、慈善オークションへの参加に招待された。オークションの目的は、小児がん患者のための機材購入のための資金を集めることだった。そのドレスは、話題となっていたために、興味を持たれ、目立ち、すぐに購入され、その売り上げは慈善活動に使われたのだ。結果、そのスキャンダルなドレスが子供たちを救うことになったのだ」と発言した。

写真:オレーナ・ゼレンシカ大統領夫人(インスタグラム)

夫人は、2019年に日本を訪問し、即位礼正殿の儀に出席した際に、デザイナーのイヴァン・フロロウの黄色いドレスを着たら、日本ではそのドレスの見た目に多くの賞賛があったのに対して、ウクライナでは「黄色いドレスを着ることで天皇家を侮辱した」などという情報が拡散されたことを喚起した。夫人は、ウクライナの批判者が黄色は天皇家のみが使用を許された色で、他の者は誰も着てはいけない、という主張していたことを指摘しつつ、実際での日本でのその色の扱いについて説明した。

これに先立ち、オレーナ大統領夫人が2019年10月の訪日時、即位礼正殿の儀にこの黄色のドレスを着て現れると、ウクライナのソーシャルメディアや複数報道機関が「日本で禁止されている色のドレスを着ている」とする情報を拡散していた。その際、ウクルインフォルムは、その情報を検証するファクトチェック記事(ウクライナ語)を公開している