活動家ステルネンコ氏に実刑7年の有罪判決

オデーサ市プリモルシキー地区裁判所は23日、元右派セクター・オデーサ支部代表のセルヒー・ステルネンコ氏に関する誘拐事件の裁判につき、同氏に7年3か月の禁錮と資産半分の接収という有罪判決を言い渡した。

裁判所には、ウリャーナ・スプルン元保健相代行はじめ、ステルネンコ氏の支持者約200人が集まった。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ヴィクトル・ポプレヴィチ裁判長は、「裁判所は、ステルネンコ氏を複数人物の事前談合による暴力的襲撃と誘拐、武器の違法保管にて完全に有罪と認めた。裁判所は、7年3か月の禁錮と資産半分の接収を言い渡した」と発言した。

同裁判ではまた、右派セクターのリマン地区元代表のルスラン・デムチューク氏に対しても同様の判決が言い渡された。

法廷では、判決に対して支持者たちから「恥を知れ!」との批判の声が聞かれた。

検察側は、被告人がリマン地区住民セルヒー・シチェルビチ氏を誘拐し、蛮行を行い、また違法に銃器を保管していた容疑で、8年の禁錮と全資産の接収を求刑していた。

これに対して、ステルネンコ被告は、同犯罪への自身の関与を否定しつつ、検察が根拠として提示したものは、セルヒー・シチェルビチ「行動信頼党」地区議員による、攻撃を受けた、「300フリヴニャ強奪」のために拉致されたといった無根拠の発言と住居内で捜査官が見つけた武器であったことを主張していた。

被告人は、検察は裁判所に対して、証言者も写真も音声も提出しておらず、シェルビチ本人の発言のみを根拠とし、十分な証拠が提示されていないと発言した。

加えてステルネンコ氏は、同事件は、オデーサ市長のヘンナジー・トルハノウ氏の政治的動機によるものだとの考えを示した。

写真:フロマツィケ、プーシキンシカ.ネット