キーウ独立広場でベラルーシ反政権勢力支援集会開催

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10日、キーウ(キエフ)中心部の独立広場にて、ベラルーシ各地で政権に対する抗議を続ける同国国民に対する連帯を示す集会が開催された。

約50人の参加者がベラルーシ抗議者が好んで用いる白赤白旗などを掲げた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

集会参加者のベラルーシ国民ユーリー・シチュチコ氏は、キーウでは毎週日曜日類似の連帯集会が開催されており、市内のベラルーシ大使館まで行進していると述べつつ、ウクライナ政府による新型コロナウイルス対策防疫措置の強化を受けて、今回は行進はせず、「連帯の鎖」を行うことにしたとし、「見てください。皆マスクをして、1.5メートル間隔で立っています」と発言した。

同氏はまた、このような集会は「ベラルーシ領に残り、今もアレクサンドル・ルカシェンコ政権と闘っている人々との連帯を示すために行なわれている」と説明した。

シチュチコ氏は、自身も昨年夏はベラルーシ国内にて抗議集会に参加し、治安機関に拘束されたことがあり、自身に対して複数の捜査が開始されたことから、8月末にウクライナへ移動し、現在もウクライナで暮らしていると発言した。

なお、1月10日、ベラルーシでは、ミンスクはじめ各都市で、政権に対する抗議集会が行われていた。

ベラルーシでは、2020年8月以降、大統領選挙の結果ねつ造に抗議する大規模集会が続いている。同国中央選挙管理委員会は、同選挙におけるルカシェンコ氏の勝利を発表したが、欧州連合(EU)やウクライナは、結果の合法性を認めていない。

写真:オレーナ・リトヴィネンコ