コンスタンティノープル全地総主教、ホロドモール犠牲者を追悼

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11月28日、トルコ首都イスタンブルにて、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教がソ連政権によるウクライナでの人為的大飢餓ホロドモールの犠牲者の追悼行事を行った。

追悼は、ウクライナにおけるホロドモールからの87年経過に合わせた聖体礼儀の際に行われた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ヴァルソロメオス1世全地総主教は、20世紀は人類史における最も悲劇的な世紀であったとみなせると指摘し、第一次世界大戦、第二次世界大戦に加えて、その他にも悲劇は起きているのだが、社会にてあまり知られていないものや、ほとんど無視されている悲劇もあると指摘した。

全地総主教は、「その中には、ホロドモール、ウクライナにおける大飢餓もあり、覚えておくべきである。ソ連の最悪の時代、飢餓により700万から1000万の無実のウクライナ人を殺害することを目的としたものだ。1932~33年、その犠牲者を私たちは今日、祈りにより追悼する」と発言した。

全地総主教は、私たちはこのような恐ろしい悲劇を忘れてはならず、代わりにそのような残酷な行為が人類史において繰り返されることのないよう、ホロドモールに罪のある者を非難しなければならないと強調した。

なお、ウクライナでは、毎年11月第4土曜日は、ホロドモール犠牲者追悼の日と定められている