欧州諸国にてウクライナと「戦争」「ロシア」を連想する人が減少=シンクタンク調査

世論調査

フランス、ドイツ、ポーランド、イタリアにて行われた世論調査の結果、過去5年間でウクライナから「戦争」や「ロシア」を連想する人が減少していることがわかった。

18日、ウクライナの外交シンクタンク「新欧州センター」のレオ・リトラ氏が世論調査結果をオンラインプレゼンテーション時に発表した。ウクルウインフォルムの記者が伝えた。

リトラ氏は、「2015年には、48%の回答者が、ウクライナから戦争を連想していた。つまり、約半分がウクライナと戦争を結びつけていたのだ。今年の調査では、12%であり、2015年と比べて約4分の1となっている。ウクライナがロシアの侵略の犠牲者か否かなどといったこととは無関係に、その他の国からはそのように(編集注:戦争が起きている国のように)見られていたが、今そこから抜け出しつつある。(中略)これは肯定的な傾向だ」と発言した。

同氏はまた、5年前には18%の回答者がウクライナからロシアを連想していたが、今回の調査では同回答は9.1%と約半分になったと伝えた。

同氏はこの点につき、「これは非常に重要だ。なぜなら、これは、人々がますますウクライナのことを、旧ソ連圏における自分の政策を持った独立した国ととらえているということだからだ。もはやウクライナはロシアと連想されていない」と指摘した。

同氏は、概して今回の調査は2015年時と比べて「より良い結果を得た。より肯定的な傾向だ」と総括した。

今回の調査は、フランス、ドイツ、ポーランド、イタリアにて実施したもので、計4000名以上から回答を得ており、各国にてすべての年齢層・地域の代表性が確保されていると伝えられた。

調査は、2020年3月22日から28日にかけて実施されたとのこと。