クリミア・タタール系市民数十名、被占領下シンフェローポリ市で「首長」に謝罪要求

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被占領下クリミアのシンフェローポリ市にて、クリミア・タタール系市民数十名が、クリミア占領政府の建物前に集まり、最近のクリミア・タタール系市民の拘束に関するセルヒー・アクショーノフ「首長」の発言に関して、面会を要求した。

8日、市民記者グループ「クリミアの連帯」がフェイスブック・アカウントにて現場の様子を中継して伝えた

市民の一人は、「私たちは、セルヒー・アクショーノフが出てきて、自らの発言に謝罪することを要求する。彼は、発言にて、クリミア・タタール人を侮辱し、無実の民をテロリストと呼んだのだ」と発言した。

その後、占領政府の代表者なる人物が市民たちの前に現れ、アクショーノフ氏は占領政府建物にはいないと述べつつ、同時に近々「クリミア・タタール代表者5名」と会う用意があると発言した。

なお、クリミア・タタール系市民が謝罪を求めている発言とは、アクショーノフ「首長」が7日、被占領下クリミアのロシア連邦保安庁(FSB)やその他の治安機関の職員に対して、「ロシア連邦にて禁止される国際テロ組織イスラム解放党の支部の活動を停止した」「クリミア住民を過激主義とテロリズムの脅威から救った」とフェイスブック・アカウントに書き込んだことを指している。

アクショーノフ氏は、「7名拘束された。3名が幹部、4名が末端の活発なメンバーだ。これは過激主義とテロリズムとの闘いの体系的作業の一部であり、私たちの治安機関が一貫して専門的に行なっているものだ」と書き込んでいた。

これに先立ち、7日未明午前4時頃、ロシアにより占領されているウクライナ領クリミアの4地点、7つの民家にて家宅捜索が行なわれたことが報告され、7名のクリミア・タタール人が拘束された