子守唄アニメ動画「クリミア」がオンライン公開

動画

「子守唄の国」と題する、ウクライナ各地の子守唄をアニメーションで紹介する、ウクライナ文化基金の支援するプロジェクトの新作として、「クリミア」の子守唄動画が公開された。

4日、公共放送局が報じた

歌を歌ったのは、俳優兼映画監督のアフテム・セイタブライェフ。動画作成には、絵描きのカーチャ・スルノヴァ、作曲家のオレクシー・バカリイェウ、アニメ監督のボリス・ボルコウが参加した。

セイタブライェフさんは、今回の子守唄は、自身が子どもの時に母親から聞いたものだとし、歌の名前は「私は庭にブランコを作った(クリミア・タタール語:Bağçağa qurdım salıncaq, ayneni)」だと伝えている。

セイタブライェフさんは、「この歌は、子どものとき、母が歌ってくれたものです。当時から、手元に残っているのは、レコード一枚だけです。そのことを思い出して、私がこの世界からいなくなった時に、私の子どもにこんな録音があると良いなと思っていました。つまるところ、何かこういう録音をずっと夢見ていたのです」と思いを語った。

子守唄の国「クリミア」

なお、「子守唄の国」は、ウクライナ文化基金の公募で選ばれ、「テラサ・フィルム」社が350万フリヴニャの費用で制作しているもの。

「子守唄の国」プロジェクトは、ウクライナの民族子守唄をもとに、6つの歌のアニメーションから構成される。それぞれの約3分間のアニメーションが、ウクライナの24の州とクリミア自治共和国の文化遺産と美しさを表現する。メロディーは、現代的にアレンジされている。

今回の「クリミア」は、同プロジェクトの第2弾。これに先立ち、第1弾「キーウ(キエフ)」がオンラインで公開されている。

子守唄の国「キーウ」