「カーチャのいない1年」活動家殺害から1年、大統領府前で事件喚起集会

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4日夜、キーウ(キエフ)市内の大統領府前にて、1年前に亡くなった活動家カテリーナ・ハンジューク氏の殺害事件を喚起する集会「カーチャのいない1年」が開催された。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

集会開始時点で集まったのは約500名。徐々に参加者は増えていた。周辺では、治安機関が警護に当たっていた。

殺害されたハンジューク氏の父、ヴィクトル・ハンジューク氏は、「私は、ここにカーチャ(編集注:カテリーナ・ハンジューク氏の愛称)の追悼に集まった人たちに感謝する」と演説の際に述べた。

集会会場では、ハンジューク氏の事件を説明する動画が流された。

大統領府前には、「沈黙は人を殺す」と書かれた看板が立てられ、集会参加者は事件捜査の結果を政権に求めた。

参加者はその後、大統領府から内務省方面へと移動した後、集会を終了した。

また、同日、ウクライナ国内のその他の町でも類似の集会が開催された。

ヘルソン市長の補佐官であり、市民活動家であったカテリーナ・ハンジュークさんは、2018年7月31日に複数の人物に硫酸をかけられ、全身火傷、一部視力を失うなどの重傷を負った。その後、ハンジュークさんには、10回以上の手術が行われたが、11月4日病院で亡くなった。

ハンジュークさんへの攻撃を行った容疑者5名が拘束された後、さらに、昨年11月12日にはミコラ・パラマルチューク当時最高会議議員(BPP党会派)の元補佐官であるイーホル・パウロウシキー氏も本件につき逮捕されたことが判明した。

また本年2月11日、ルツェンコ当時検事総長が、ヘルソン州議会議長であるウラディスラウ・マンヘル氏に対して、昨年7月31日に硫酸をかけられ死亡した活動家カテリーナ・ハンジューク氏の殺害を組織した容疑が伝達されたことを発表。

その後、2月15日、キーウ(キエフ)市シェウチェンキウシキー地区裁判所は、未決囚に対する予防措置として、マンヘル容疑者を3月3日まで逮捕する判決を下したが、その後、249万7000フリヴニャの保釈金が支払われことにより、同容疑者は保釈されている。