国連人権監視ミッション、センツォフ映画監督からクリミアやロシアでの拘束状況を聴取

9月7日に解放されたクリミア出身映画監督は、国連人権監視ミッションに拘束時の様子を伝えた。

7日、国連ミッションがフェイスブック・アカウントで報告した

発表には、「オレフ・センツォフ氏が私たちのオフィスに来た。(中略)私たちは、彼がクリミアやロシア連邦で拘束されていたときのことにつき話した。私たちは、過去数年間、センツォフ氏の弁護士と連絡を取り合い、彼の案件の判決の分析をしていた。私たちにとって、オレフ氏と直接会うことは、彼の事案おける人権侵害事例を文書化する上で極めて重要である」と書かれている。

また、発表によれば、センツォフ氏は、今後その他の被拘束者の支援のためにあらゆることを行っていくと述べたとのこと。

国連ミッションは、「いつもと同じく、インタビュー時に得た情報は、クリミアの人権状況の分析や、公開される報告書の作成、罪人の責任追及のための弁護のために用いられる」と伝えた。

また同ミッションは、今後、9月7日に解放された元被拘束者全員からインタビューを得るつもりだと報告した。

なお、センツォフ氏は、2014年5月にクリミアにてロシア連邦治安機関に違法に拘束され、20年の懲役刑が言い渡されていた人物。約5年間の拘束を経て、2019年9月7日、ウクライナとロシアの被拘束者交換の際に解放され、ウクライナに帰還した。

写真:国連人権監視ミッション