映画「家へ」の予告編が公開 クリミア・タタール家族のドラマ

クリミア・タタール人のナリマン・アリイェフ映画監督による長編映画「家へ(Додому/Evge)」が11月7日に映画館公開となる。

「家へ」の予告編がユーチューブ・チャンネルに公開された

この映画は、あるクリミア・タタール人家族を巡る物語となる。ムスタファの長男ナジムが亡くなった。父は、キーウ(キエフ)の二人の息子のもとを訪れる。その目的は、次男のアリムを家へ戻らせるため、長男ナジムをイスラム教の伝統にのっとり故郷クリミアで埋葬するためであった。

二人の主人公を演じるのは、アフテム・セイタブライェフとレムジ・ビリャロフ。プロデューサーは、「荒野(Дике поле)」を撮ったヴォロディーミル・ヤツェンコ。制作を担当するのは、映画製作会社のLimelite。またウクライナ文化省が後援している。

ナリマン・アリイェフ監督は、クリミア・タタール人監督であり、短編映画「クリミアの歴史」を撮影したことで知られる他、「君なしで(Без тебе)」は、第66回ベルリン映画祭の14+ジェネレーションの部に出展した。

「家へ」は、今年の第72回カンヌ映画祭にて、「ある視点」部門に出展している。また、国内では、本年7月の第10回オデーサ映画祭にてグランプリを受賞した。