被占領地クリミアと境界線付近に、ウクライナの大学への入学を呼びかける看板が登場

被占領地クリミアと大陸側ウクライナの間の行政境界線付近にある、通過検問地点「カランチャク」と「チョンハル」に、クリミア住民に対してウクライナの大学へ入学することを呼びかける看板が設置された。

8日、イゼト・フダノウ・クリミア自治共和国ウクライナ大統領常駐第一副代表がフェイスブック・アカウントに写真を掲載した。

同副代表は、通過検問地点「カランチャク」と「チョンハル」に、「クリミア・ウクライナ」プログラムを使った教育についての看板が設置されたと伝えた。

なお、同プログラムは、教育省が毎年実施しているもの。同省のプログラム「クリミア・ウクライナ」と「ドンバス・ウクライナ」は、被占領地域に暮らす住民がウクライナの大学等教育機関へ簡素化された手続きで入学することを可能とするものとなっている。

このプログラムを利用すると、被占領地のウクライナ住民は、通常の大学入学に必要な全国共通試験を受けなくても、ウクライナ語、ウクライナ史、関連科目(あるいは技能テスト)の3つの試験で大学への入学が可能となる。全国共通試験の結果を既に有している者であっても、このプログラムを使った入学手続きを利用することが可能。

「クリミア・ウクライナ」で入学できるのは、キーウ、リヴィウ、オデーサ、ミコライウ、ハルキウ、ヘルソン、ザポリッジャ等、ウクライナ各地の35の高等教育機関である。詳細は、教育・科学省のウェブサイトに掲載されている。