アラサニヤ公共放送局総裁、総裁職解任を発表

シェウチェンキウシキー地区裁判所により、公共放送局総裁職への回帰が決定していたズラブ・アラサニヤ氏は、同判決はまだ発効していないため、自身は本日をもって解任となり、当面は同局の運営専門家として活動を続けると発表した。

24日、アラサニヤ氏がフェイスブック・アカウントにて書き込んだ

アラサニヤ氏は、「総裁職は離れる。今日から、公共放送局の総裁となるのは、私たちのチームのミコラ・チェルノティツィキー氏となる。彼は、これまで公共放送局の支部をまとめていた人物である。私は、裁判所の判決が発効するまでの間、同局にて(局の専門家の立場で)働き続ける」と書き込んだ。

同氏は、辞任の理由として、裁判所の判決が発効するのは、案件関係者全員が判決を受け取ってから30日後、あるいは、控訴された場合は、第二審の判決後であると指摘し、「それまでは、裁判所が無効化を決めた監査委員会の決定は形式的に有効であり続ける。つまり、今日の時点では、私の(編集注:公共放送局との間の)契約は破棄されたままである」と強調した。アラサニヤ氏は、監査委員会が歩み寄って過ちを認め、裁判所の判決が発効する前に決定を自ら無効化すれば解任にはならなかったと指摘した。

なお、6月19日、キーウ(キエフ)市シェウチェンキウシキー地区裁判所は、公共テレビ・ラジオ放送局監査会が1月31日に下したアラサニヤ同局総裁との契約を期限前に破棄する決定を違法であるとして、無効化する判決を下していた

アラサニヤ氏は、2014年から2016年11月まで、公共テレビ・ラジオ放送局の前進である国営テレビ局の総裁を務め、その後、2017年に公募をにより新設された公共放送局の総裁に就任した。規定によれば、アラサニヤ氏の総裁職は4年間続くはずであった。