メドヴェチューク氏のパートナー、ZIK局を買収

112ウクライナ局とNewsOne局を所有する、タラス・コザーク最高会議議員が、新たにZIK局を買収した。コザーク議員は、ウラジーミル・プーチン露大統領と宗教上の親族関係にあるヴィクトル・メドヴェチューク氏のパートナーとして知られる。

14日、112局がウェブサイト上で発表した

発表には、「2019年6月14日、ウクライナの政治家、タラス・コザーク氏がテレビ局ZIKの新しい所有者となった」と書かれており、今回の買収により、「コザーク氏は、112ウクライナ局、NewOne局、ZIK局という3つのメディアを所有することになった」と伝えられている。

コザーク氏は、本件を「プラグマティックな行動だ」とコメントした。

同時に、今回の買収を受けて、ZIK局の幹部が同局を辞めると発表している。「メディア探偵」通信が報じた

14日、買収が発表されてから、同局を去ることを発表したのは、オリハ・モウチャン・プログラム制作局長、ロマン・ネゼリシキー報道編集長、自身の番組を持つ司会業のヴァフタンフ・キピアニ氏、テチャーナ・ヴェルヘレス編集長とのこと。

ヴェルヘレス編集長は、自身のフェイスブック・アカウントにて、「私のZIKは終わった。辞める」と書き込んだ

モウチャン・プログラム制作局長は、「9年間、私は、『メドヴェチュークがZIKを買ったのか?』と何度も聞かれた。それは一度も事実ではなかった。しかし、今回、プーチンの親族の仲間であるタラス・コザーク氏が、ZIKの所有者になったのである。私は、ここで仕事を続ける可能性は一切ないと見ている。親ウクライナのテレビ局の評判を使って、メドヴェチューク一派が政権への道を切り開いて欲しくなどない。悲しい」と書き込んだ

ネゼリシキー報道編集長は、「公式だ。ZIK局は、メドヴェチュークに属すことになった。私は、明日、週一の番組『デターリ(詳細)』を流してから、職探しを始める。私はこれまで何度も、同局の売却の情報を否定してきた。なぜなら、これまでは同局は、ペトロ・ディミンシキー氏のマネージメント下にあったからだ。彼らとの間には、ニュースへの不干渉の合意があり、私は、この合意が守られていたことに感謝している」と書き込んだ

キピアニ氏は、自身の歴史番組は終了するとし、「メドヴェチュークは、過去も未来も、私の国の敵であり、殺人者である」と書き込んだ

これに先立ち、2018年10月、NewsOne局の新しい所有者が、コザーク氏となったことが伝えられていた。また、同年12月、コザーク氏が112ウクライナ局も買収したことが報じられていた。