ウクライナは引き続き「部分的に自由」な国=フリーダム・ハウス2019年報告書

国際NGO団体フリーダム・ハウスは、新しい報告書にて、ウクライナを引き続き「部分的に自由」な国に、ロシアが占領するクリミアを「不自由」な領域に分類した。

世界各国での民主主義、政治的自由、基本的人権の遵守の状況を分析している国際NGO団体「フリーダム・ハウス」の年間報告書が5日に公開された。ラジオ・スヴォボーダ通信が伝えた。

報告書「Freedom in the world 2019」によれば、ウクライナの自由のレベルは全体で若干悪化している。

また、報告書は、ロシアにより占領されているクリミアにて、クリミア・タタール人や、自らのウクライナ・アイデンティティを主張し続ける人々に対する弾圧が生じていることに注意を向けている。

今回の報告にて、「部分的に自由」な国に分類された国は、59か国と5地域であった。

また、分析対象となった207の国と地域のうち、「不自由な」国に分類されたのは、ロシアを含め、50か国と8地域。「自由な」国と地域は、87であった。

2005年から2018年にかけて、「不自由な」国の数は26%増加、同時に、「自由な」国は44%減少しているとのこと。報告書では、民主主義の低下の原因の一つとして、グローバルなレベルでの力のバランスの変化、具体的には、中国のような、非民主的な国の影響力が増していることが指摘されている。

また、世界レベルでの政治的・社会的自由のレベルの低下傾向は、2005年以降、13年連続で確認されていると指摘されている。