国会、ウクライナ正教会モスクワ聖庁の所属のわかる改名を義務づける法案を採択

20日、最高会議(国会)は、ウクライナ正教会モスクワ聖庁の改名を義務づける「『信仰の自由と宗教組織法』改正」法案を採択した。

同法案に賛成したのは、240名(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

投票前、ブリヒネツBPP党議員は、同法案につき、「この法案は、ロシアの教会の管轄下にある教会(編集注:ロシア正教会管轄下にあるウクライナ正教会モスクワ聖庁を指す)は、『ウクライナ』ではなく『ロシア』を名乗らなければいけない、ということに関するものである」と説明し、改名の際に教会は自ら名前を選ぶことができるが、「予想するに、『ウクライナにおけるロシア正教会』、ハルキウ、キーウ(キエフ)、等におけるロシア正教会となるのではないか」と指摘した。

同議員は、法律がこの教会に加える制限は一つだけであるとし、「占領国の管轄下にある教会は、ウクライナ軍部隊や、前線、基地で活動することはできない」と説明した。

なお、これまで報道されたように、12月15日、キーウのソフィア大聖堂では、統一会議が開催され、統一されたウクライナ正教会が創設され、エピファニー首座主教が選出されていた。1月6日に、このエピファニー首座主教が、新しいウクライナ正教会の独立に関する文書(トモス)をイスタンブルのコンスタンティノープル総主教庁から受け取ることになっている。