クリミア「裁判所」、クリミア・タタール人活動家を2月11日まで逮捕判決

被占領下クリミアの「裁判所」は、12日にロシア治安機関に拘束されたエデム・ベキロフ氏に関し、予防措置として同氏を2月11日まで拘置所にて拘禁する決定を下した。

13日、市民団体「クリミアの連帯」が伝えた。

発表には、「裁判官が決定を下した。同氏は、拘置所で1か月と30日間拘禁される。逮捕は、2019年2月11日までとなる」と書かれている。

なお、ベキロフ氏の弁護士は、同氏の健康状態を考慮し、保釈金の設定か、自宅拘禁を選択するよう要請していた。弁護士は、「シンフェローポリ拘置所に拘禁すると、ベキロフ氏の健康状態が悪化し、致死的な結果をもたらすおそれもある」と指摘していた。弁護士の一人であるラジン氏は、ベキロフ氏は16日に手術を控えていると伝えていた。

弁護士によれば、ベキロフ氏にかけられている容疑は、ロシア刑法典第222条「銃等違法取得、譲渡、販売、保持、持ち運び、携帯」であるとのこと。

これまでの報道では、12月12日、午前8時30分頃、大陸側行政境界線通過検問地点「チョンハル」から被占領下クリミアへの移動時、占領国側パスポート・コントロールを通過する際に、エデム・ベキロフ氏が拘束された。ベキロフ氏は、1961年生まれ、ヘルソン州ノヴォオレクシーウカ町在住で、クリミアへは78歳の母や親族に会いに行くところだった。

なお、同日の「裁判」時、糖尿病をわずらうベキロフ氏の体調が悪化したことから、同氏は救急車で、病院で診断を受けていた。医師は、血糖値と血圧の低下を指摘していた。