コンスタンティノープル総主教庁、ウクライナ正教会への独立付与の根拠を説明

コンスタンティノープル総主教庁は、ウクライナの教会の生まれる基盤となったキーウ(キエフ)府主教区をモスクワ総主教庁に譲渡したことは一度もない。

歴史文書の情報が掲載された29ページにわたる文書にこのように書かれている。28日、ロシアのラジオ「モスクワのこだま」が伝えた。

教育基金「National Bank of Greece」の支援で行われたこの歴史研究の中では、モスクワへの神品機密の権利の付与は「財政的理由」で、「必要にかられ」て行われたもので、「一時的性格を持つ」ものだと指摘されている。

同文書には、すなわち、コンスタンティノープル総主教は「ウクライナの教会に関する母なる教会としての手当てを、それを不可欠だと認める度に、示す権利と義務を有している」と書かれている。

これまで報道されたように、4月19日、ウクライナ最高会議(国会)は、ポロシェンコ大統領からヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル総主教に対しての独立のトモス付与に関する呼びかけを支持した。

コンスタンティノープル総主教庁聖会議は、すでにウクライナの新しい教会に独立を付与するために不可欠な手続きを開始している。この問題が審議される聖会議の開催は、10月に予定されている。

コンスタンティノープル総主教庁は、ウクライナ正教会への独立付与の準備の一環で、ダニエル大司教とヒラリオン主教の二人を総主教代理として任命した。