OSCE、宇公共テレビ放送「UA第一」の再開を要請

アルレム・デージル欧州安全保障協力機構(OSCE)報道の自由問題担当は、ウクライナ政府に対して、公共テレビ放送「UA第一」の再開と同放送局への財政支出問題を解決するように呼びかけた。

「週の鏡」紙ウェブ版が報じた。

デージル氏は、「国家は市民の不断のテレビ・ラジオ放送を保障することに責任を負っています」と述べ、「私は、政権に対して、緊急に、そして完全に、国内全ての地域へのテレビ局の放送を再開し、また、同局が活動できるように十分な財政支出を行うことを呼びかけます」と発言した。

また、デージル氏は、公共テレビ放送は、特にウクライナで開催される将来の大統領・議会選挙に向かう時期には、決して停止してはならないと指摘し、「公共放送は、投票権の行使や異なる政党の政治的立場、選挙候補者に関する情報といった、市民が選挙情報を得るという非常に重要な意味を持っています」と説明した。

これまでの報道にあるように、ズラブ・アラサニヤ公共テレビ・ラジオ放送局総裁は、9月25日朝、国家ラジオ放送・通信・テレビ・コンツェルンが負債を理由に「UA第一」局の放送を停止したと述べていた。

24日の時点で、公共放送局は、2018年の財政赤字が2億2000万フリヴニャに達したことを発表し、新規従業員の雇用とボーナスの支払いを制限する意図を表明し、一部従業員に対しては無給休暇を利用するよう呼びかけていた。