ポロシェンコ大統領、名誉毀損で英BBC相手に訴訟へ:報道

ペトロ・ポロシェンコ・ウクライナ大統領は、イギリスとの報道局BBC社を相手に、ポロシェンコ大統領がドナルド・トランプ・アメリカ大統領との最初の会談実現のために少なくとも40万米ドルを支払ったとする同社の報道につき、名誉毀損として訴訟を提出した。

The Telegraphが報じた。

報道では、「ウクライナ大統領は、BBCを相手に、同大統領が少なくとも30万ポンドをトランプ大統領との会談のために秘密に支払ったとする同社の報道を名誉毀損として訴えた」とある。

また、ポロシェンコ大統領の弁護士が、同報道は正しくなく、「大統領の評判と尊厳に深刻なダメージを与えるものである」と述べたことが伝えられている。

訴訟には、BBCによる会談のために金銭の支払いがあったとする報道は、ポロシェンコ大統領がウクライナで汚職対策の方策を進めている観点から、特に危険であることが強調されているとのこと。

また、弁護士は、BBCは「支払いや秘密の協議なるものに関する一切の証拠を有しておらず」、また何度もそれが事実に反することが伝えられてきたにも関わらず、同放送局が「極めて深刻で有害な内容」を報じたと述べた。

また、この訴訟により、BBCが、情報の訂正や謝罪を拒否し、同ニュースが同社ウェブサイト上でアクセス可能な状態にあることが明らかになった。

以前の報道では、2018年5月、複数のマスメディアが、BBCが報じたウクライナとアメリカの記者作成の調査ニュースを参照し、トランプ・アメリカ大統領の弁護士マイケル・コーエンが、ポロシェンコ大統領とトランプ大統領の最初の会談を計画するために、あたかも40万~60万米ドルの秘密の支払いを受け取ったとする情報を公開していた。ウクライナ大統領府は、この情報を否定していた。